グレイベアド: 子供のいない惑星 (創元SF文庫 オ 1-1)
グレイベアド: 子供のいない惑星 (創元SF文庫 オ 1-1) / 感想・レビュー
アルビレオ@海峡の街
さして劇的な展開も無く、現在と過去の回想との繰り返しで物語は進む。放射能の影響で、子供の生まれなくなった世界。老人ばかりの世界。そう遠くない未来に実際起こってもおかしくない。オールディス氏の作風の割にはそんなに突飛ではない佳作。
2011/12/10
ぐるぐる244
下鴨古本まつり。超駄作、という感想を目にしてしまったので、恐る恐る読み始めたが、私には好きな話だった。タイトル通り、核実験によって子どもが生まれなくなった地球が舞台。殆ど起伏がなく淡々と話が進むが、たまに挟まれるもっともらしい文明批判めいた文章より、衰退した終末のロンドンの風景が素晴らしいと思う。ところで、この本、サインがあるんだけど、ホントにオールディスのかな?
2015/09/24
ろびん
設定荒くないかとは少し思いつつ……核かあ。
2019/06/13
記憶喪失した男
着想は面白い。文明崩壊のアイデアのひとつを描いた作品だろう。しかし、物語は退屈でおすすめできない。
yunomi
言わば、究極的な高齢化社会を舞台にしたディストピアSFなのだが、世界を埋め尽くす老人たちにもそれぞれ、積み重ねた歴史がある。個人の「老い」と世界の「老い」の過程が時系列をシャッフルした形で語られ、読み進めるうちに生きる事の過酷さと美しさが浮かび上がる。原色に彩られた「地球の長い午後」と対照をなす、モノトーンの静謐さが心地よい。
2016/04/02
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