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マッド・サイエンティスト (創元SF文庫)

マッド・サイエンティスト (創元SF文庫)

マッド・サイエンティスト (創元SF文庫)

作家
スチュアート・D・シフ
荒俣宏
出版社
東京創元社
発売日
1982-04-24
ISBN
9784488672010
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マッド・サイエンティスト (創元SF文庫) / 感想・レビュー

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かわうそ

さまざまなタイプの狂った化学者を取り揃えたバラエティ豊かで粒揃いのアンソロジー。由緒正しい感じにマッドなリラダン「ハルリドンヒル博士の英雄的行為」がベスト。その他お気に入りは「サルドニクス」「冷気」「自分を探して」など。

2015/10/13

Ribes triste

ロバート・ブロック狙いで読みましたが、なかなか粒ぞろいの面白い短編集でした。荒俣宏訳を初めて読みましたが、大変良かったです。

2020/11/14

Kouro-hou

マッドな科学者がテーマのアンソロジー。一応科学に軸足がある話がメインで、著者が科学者という話多めで、コレ敵役を脳筋ヤクザにしても成立するんじゃ?的な話は除外されている。短篇山盛り編成でクラークやブラッドベリ等の大御所クラスの作品が多いが、著者経歴不明でも印象的な作品もあったりする。古典ホラー風な「サルドニクス」、海野十三が好きならかなり楽しめる「自分を探して」、まさかのヒューマントーチwなパロディ編「ノーク博士の謎の島」、秀逸なサスペンスでもある「粘土」、クトゥルーでないラヴクラフト「冷気」がお気に入り。

2015/12/16

おーすが

狂った科学者をテーマにした短編17篇がまとめられたアンソロジー。科学者が全くでてこない短編もあったが、狂気の世界に引きずりこまれたなにか、が通底しており、全体にじわりと総毛立つ怖さがあった。クラークとブラッドベリの短編目当てで読んだが、もっともよかったのはゲイアン・ウィルソン「アーニス博士の手記」。クトゥルー時間SF「ティンダロスの猟犬」も大変面白い。クラークの「ビック・ハント・ゲーム」はクラークらしくロマンティック。最後のブラッドベリ「サルサパリラの匂い」、美しく胸がぎゅっ。完璧。練られた構成に唸る。

2020/12/28

H2A

題名から受る印象とは違った風味のアンソロジー。最初の『サルドニクス』から多くの短編が恐怖小説の色合いが強い。初めて読む作家ばかりだったが、おもいしろいアンソロジーで冒頭作以外にもこれは、と言える会心の作品がいくつも入っていた。ホラーは基本的に苦手だがこれはお勧め。ちなみに日本版では削除されたM・R・ジェイムズ『人を呪わば、ポーの『ヴァルドマアル氏の病症の真相』も読んだが、特に前者は傑作。実際には品切れで新刊では読めないので改版などあったら再録してもよいかと思う。

2018/11/30

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