タイタンのゲーム・プレーヤー (創元推理文庫 696-4)
タイタンのゲーム・プレーヤー (創元推理文庫 696-4) / 感想・レビュー
催涙雨
「高い城の男」の後「火星のタイム・スリップ」の前。名作の間に窮屈そうに挟まっているB級作品。それも十作目という節目に。戦争兵器の影響で出生率が極端に下がったため配偶者を取っ替え引っ替えすることで妊娠の見込めるペアを作る、というエロ本さながらの設定(悪意のある抜粋の仕方だが)にまず驚くが、べつにそういう作品ではない。明かされない設定だとか、放置されたままになった話だとか、そういう適当さが目立つ。物語が言うことを聞かずに勝手に突っ走っているようなものなので、それにあわせるように振り回されながら楽しむのがたぶん
2018/09/03
スターライト
1963年、『高い城の男』『火星のタイム・スリップ』の間に発表された作品。ヴァグと呼ばれるタイタン人(正体は不定形の物質だが地球上では見かけは地球人)に支配されている近未来の地球。バインドマンという一部の地球人の特権階級が、ブラフ・ゲームというポーカーとモノポリーを組み合わせたようなゲームで土地の領有を決めていた。自分の土地を奪われた主人公がそれを奪い返そうとするが、それがやがてヴァグとのゲームとなっていく。テレパス相手のゲームに勝ち目はあるか?中盤からのどんでん返しの連続が心地よい快作。ファン必読です。
2012/05/12
白い駄洒落王
ディックですなぁ。
2013/08/24
hikarunoir
支離滅裂含め愛で割り切り楽しむ。異星支配下ゲームルールは曖昧でも次々プレコグ、PK、テレパスが覆し、殺人で陰謀も露呈しちまい勝敗抜きに爽快。
2022/08/04
VAVA
嫁さんをとっかえひっかえできる地縛者にぼくもなりたいです! 急ハンドルで進んでいくディックらしい小説。サイキッカーを相手にしたボードゲーム勝負は熱い。「大丈夫かこの話」と思わせながらも、なんだかんだまとめちゃうディックは凄い。
2013/12/12
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