緑の草原に…… (田中芳樹初期短篇集成1) (創元SF文庫)
緑の草原に…… (田中芳樹初期短篇集成1) (創元SF文庫) / 感想・レビュー
山本真一郎
読了。作家田中芳樹の初期の短編集。とても面白かった。珠玉の短編集と言って良いだろう。「アルスラーン戦記」の完結巻を目前にしてこういう本が読めた事と、全ての短編が未読だった事は僥倖というべきなのだろう。殆どの短編は未来の宇宙が舞台になっていて、今読んでも然程違和感が無い。ここから「銀河英雄伝説」へと繋がって行くのだろうな、と考えると中々に感慨深いものがある。軽いミステリあり、サスペンスあり、ハードボイルドあり、エンターテイメント小説としては申し分無いと思う。もう一冊出ている短編集にも早速取り掛かる事にする。
2017/11/28
流之助
作者の初期の短編集。銀英伝の世界観に通じるような舞台設定のSFものや、デスゲームものなど、舞台はあれど主人公はみな好漢。文章の感じも大好きな田中芳樹節が全開といったところ。トリプルエイトの物語をもっと読んでみたいな。「黄色の夜」で、主人公がおんぼろトラックのクラクションと会話をしているシーンがすき。このぼやき節!
2018/02/06
緋莢
李家豊時代の、雑誌「幻影城」に掲載された9つの短篇を収録した本。表題作はデビュー作。海、植物があり、重力、大気成分ともに地球とほとんど異なることのない惑星に、調査隊が三度派遣されたが、三度とも誰も帰還しないため、その原因を解明するよう依頼されたIPO(惑星間保安機構)の捜査官が主人公の話。この話が一番好みだったかな(続く
2022/10/08
アルビレオ@海峡の街
田中芳樹氏の初期短篇集。よく考えてみると、銀英伝とアルスラーン(当時発刊されていたところまで)、創竜伝を少し読んだだけで、後はまるで読んだことがない。短篇などは本当に初めて読む。40年以上前の作品なので多少の古さはあるが、アシモフやブラッドベリっぽいテイストも感じるとても硬派なSF作品だった。「流星航路」「懸賞金稼ぎ」あたりが好みだったが、どれもハズレなし。
2021/08/08
サン
銀河英雄伝説やアルスラーン戦記の田中芳樹さんの初期作品を集めた短編集。初めて読むものばかりで楽しめました!田中芳樹さんの独特な言葉回しや表現が好きです。
2017/10/21
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