結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
結晶銀河 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫) / 感想・レビュー
みっちゃん
上田早夕里さんの【華竜の宮】と同じ世界観の短編が収録、と知り読んだのですが、一番衝撃を受けたのは長谷敏司さんの【allo,toi,toi】でした。少女を性的虐待の末に殺した主人公に、まず生理的嫌悪感が。彼に虐待を続ける刑務所の囚人の「社会正義から外れた者には何をしてもいい」という態度にはもっと気持が悪くなります。脳に埋め込まれた機器との「会話」で「人は何故異常な愛情を抱いてしまうのか」内省する男に訪れた残酷な結末。後味の悪さに心が乱されました。
2013/09/07
巨峰
再びSF短編集。こちらは傑作佳作揃いで驚きがありました。 1作覗いて全部良かったのですが、特に良かったのを上げます。単行本を読んだことのある作家で良かったの沖方丁さん、上田早夕里さん、月村了衛さん。ほぼ初読でよかったのは、長谷敏司さん、小川一水さん、伴名練さん、谷甲州さん。
2024/11/03
あなほりふくろう
収録されている1編1編のどれもが半端なく濃くて、1日1、2編のペースでゆっくりじっくり噛みしめた。うぷちんの軽いジャブから始まり、上田早夕里、津原泰水、白井弓子の異形3連発のあとの機龍警察が息抜きという、このビックリな重厚感。山本弘「アリスへの決別」と長谷敏司「allo,toi,toi」を並べるこの挑発的態度。編者である大森・日下両氏のセンスも光ってる。すごい1冊だった。個人的ヒットは小川一水「アリスト王~」、上田、長谷、伴名練「ゼロ年代~」。
2013/06/22
芍薬
「皆勤の徒」がすごすぎて自分が何処にいるか見失いました。やっぱり私は「アリスマ王の愛した魔物」「五色の舟」なんかが大好きです。
2014/04/22
マリリン
既読の作家、名前だけ知っている作家、未知の作家の作品を読む事が出来て新しい発見もあった。短編なので合間に他の本を読めるのも良い。読んでみたいと思ったのは冲方丁作品。
2018/02/09
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