BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない (創元SF文庫)
BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない (創元SF文庫) / 感想・レビュー
ユメ
「恐怖」がテーマのビブリオバトルでは、タイトルの意味が明らかになり、じいんと感動する。「戦争」がテーマのビブリオバトルでは、部員同士の意見が紛糾することもあったが、それでいて双方相手の思想にも敬意を表しているところが好ましかった。「他人の読書傾向を蔑んではいけない」部長のモットーは、読書の喜びを共有しようとしている者として、絶対忘れてはならないことだなと思った。武人が葛藤する、戦争を体験した者とそうでない者のギャップ。体験した側から贈られた「そのための本でしょ?」という言葉は、深く深く心に刺さった。
2017/03/04
geshi
〈恐怖〉をテーマにした夏合宿のお風呂回と〈戦争〉をテーマにしたイベントの二本立て。キャラクターの掘り下げを丁寧で、特に武人と部長の戦争関連物をキャラクター化することを認めるか否かの話し合いが好きだった。双方の意見が公平に扱われ、わだかまりが起きそうになっても最終的には互いの主張を飲み込む所へ落ち着ける理知があるからこのシリーズは信頼できる。部員達の個性に合わせた本を取り上げながら戦争を様々な視点から知ってほしいというスタンスで、前作ほど自分の思想を表に出していないのでほっとした。
2017/07/10
翔(かける)
BISビブリオバトル部シリーズ2巻。今回のビブリオバトルのテーマは、夏合宿の≪恐怖≫、夏休みの≪戦争≫。第二次世界大戦の本は父の影響でたまに手に取るので、後半の≪戦争≫は興味深く一気に読み終えました。部長と武人が推薦していた本に興味を惹かれました。
2017/11/15
enmys07
ビブリオバトル部第2作目。 今回のモチーフは「怖い話」と「戦争」。 相変わらず熱いバトル。 そして、それに付随したキャラの深掘り。 自分はミステリーベースだから読んだことない本ばかりだったけど 面白かったなぁ。 空がSFベースなので、創元SF文庫のレーベルだったのかな。 新キャラも出てきたし、今後どのように絡むのかも期待。
2017/02/20
トラシショウ。
本を紹介し、それをどれだけ聴衆に読みたいと思わせるかを競う実在の知的遊戯の小説第二弾。今回は造り酒屋である武人の実家で行われる「恐怖」をテーマにした一夜と、ビブリオバトルに不慣れな図書館主導の「戦争」をテーマにしたエキジビションの二本立て。空ちゃん、その語りではネタバレしてるも同然だぞ(笑)。上下巻の一巻で世界観とキャラ紹介を済ませたからか、「恐怖」はともかくどうしても堅く、思想の傾倒しがちな「戦争」と言う題材にも関わらず、全体に前巻よりもゆったりした構成と堅実な語りで読みやすい(以下コメ欄に余談)。
2017/05/28
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