戦争獣戦争 下 (創元SF文庫 や 3-3)
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戦争獣戦争 下 (創元SF文庫 や 3-3) / 感想・レビュー
blueshampen
ロシアのウクライナ侵攻の時代に、この本を読むと、 めまいがするほどの現実感がある。 戦争の現実が、ひしひしと胸にせまってくる。 戦争を起こす人間・人類への絶望や悲哀が、SFという フィルターを通してでさえ、うまく抑える事ができず、 読後にもやもやとした、やるせない感情が残る。 それでも、大いなる存在へ挑む姿勢を、山田正紀さんは 主人公に託し続けている。どうにもならない世界、 どうにもできない現実、それでも何かを引き継いでは いける、のではないか。 SFでしか、こんな事はつぶやけない。
2023/03/12
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