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不思議の国のアリス: 新注

不思議の国のアリス: 新注

不思議の国のアリス: 新注

作家
ルイス・キャロル
マーティン・ガードナー
ピーター・ニューエル
Lewis Carroll
高山宏
出版社
東京図書
発売日
1994-08-01
ISBN
9784489004469
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不思議の国のアリス: 新注 / 感想・レビュー

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夜間飛行

ガードナーの注による言葉談義が面白かった。例えばアリスが「ネズミは、ネズミの…ネズミよ」と唱える所では、1840年刊行の羅語教科書を調べた結果、名詞変化の項にmusa(女神)という例語が使われていて、それをアリスがmus(ネズミ)と間違えたのだという。世界中で愛されているこの童話が、アリス・リデル独りの為に作られたという事実に驚かずにいられようか。ここにある言葉遊びは少女の錯覚の世界に降り立ったキャロルの、少女への熱誠から生まれた愛の欠片なのである。原点に戻ってアリスと一緒に愉しもう! 気がふれ茶った会?

2014/07/12

zirou1984

アリス翻訳読み比べその4。翻訳は高山宏、イラストはピーター・ニューエル、そして序文・脚注は米国論理パズルの大家、マーティン・ガードナー。本作は膨大な脚注の内容がとにかく魅力的。言葉遊びに留まらず時代背景も網羅され、アリス好きの機関紙「ジャバウォッキー」に投書された数々の説はこの作品がいかに大量のフリークスを生み出してきたかがよく分かる。また、イラストもモノクロなのが勿体ないほどの美麗さがあり、訳文は「言葉遊びはひとつ残らず」日本語に置き換えたぶっ壊れ具合が大変なことになっている。個人的にはこれが1番。

2014/10/05

Akito Yoshiue

訳、イラストによって大分印象が変わる。あとがきも良い。

2015/07/24

読書行きの電車に乗ろう

はちゃめちゃな世界に、乱れ来る言葉遊びの嵐。翻訳するのが大変そうな作品。「漢字で書く」っていう箇所があったけど、原文はどうなっているのだろう?他の訳でも読みたくなった。

2018/03/13

うぃっくす

久しぶりにアリス読んだら忘れてることがたくさんあってやたら長い註釈と大量の言葉遊びがすごく面白かった。たくさんのフリークから手紙が届くのもわかるくらいの世界観だわ。ピーターニューエルさんの挿絵がかなりレアらしい。似而海亀とか全く覚えてなかった。海亀とアリスのかけあい落語みたい。「海の亀じゃないのにどうしてまたゼニガメ先生なんて呼んだの?」「ゼニとってガメつく教えるからにきまってるでしょう」とか。言葉遊びだらけで真面目に考えるのが馬鹿馬鹿しくなってきた。面白かったー。次は原語版読みたい。

2017/07/10

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