研究する意味
研究する意味 / 感想・レビュー
寛生
【図書館】前書の強烈な余韻から、もう少し小森の著作を読んでみたいと手にとる。小森が監修とあり、その他の研究者の経験か説教のようなものだろうという先入観から、期待感を持って開いたわけではないが、予想に反して、本書は自らの現在地を確かめるようなコンパスというべきか、それとも水流に飲まれて溺れそうになっている瞬間に見つけた流木につかまるような読書感というか、溺水した僕に息を吹返してさせてくれたようなものになり、僕自身が驚いている。神野の研究に対する姿勢は彼の生き方そのものであり、そのパッションは凄まじい。
2014/08/19
ちぇしゃ
私がエロティカ→ロマンス小説にはまったきっかけはなんだったのだろうかと思い返せば、自分の関心の対象の参考文献にすぎなかったのです。 そもそも女性に向けて書かれたエロティカと男性向けの官能小説の差異についてからスタートだったわけで。そこからあれよあれよと芋づる式に沼にはまったわけですが、対象がなんであれ、自分がここまで時間を割いて関心を向ける理由をきちんとさぐらなきゃな、と思う今日この頃なわけです。
2014/09/14
ちぇしゃ
自分にとっての「研究をする意味」はなんだろうかと。自分の中にある問いに対して学び続けて考えること、答えを探し続けること、それは別段大学や大学院で学ばなくてもできること。自分の関心とどこまで向き合ってどこを焦点に調べていくか。そのためにも本を読み、考え、書き、学ぶ。そして血肉として学んで問うたことを蓄積し活用する、私は一生そうありたい。日常に追われて自分が学ぶ場と作業にどれだけのコストと責任があるのかを考えずに過ごしてしまいがちなので初心に戻るためにもこの本を引っ張りだしては何度も読み直す必要があるのです。
k.shin
神野先生の言葉には感動した。
2009/12/26
なーちゃま
「研究する意味」というより「研究に向き合う態度」を教えていただいた。見田宗介の影響力の大きさを改めて知る。 まとめた読書ノートはこちら⇒https://adiantum-estudio.com/the-meaning-of-doing-a-research/
2021/07/21
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