指数・対数のはなし 新装版: 異世界数学への旅案内
指数・対数のはなし 新装版: 異世界数学への旅案内 / 感想・レビュー
魚京童!
数学でなにを学ぶか、(中略)数学の世界を知ることとしか言いようがない。そうした世界があるから、そこを知ってみよう、というだけのことである。
2014/02/07
安国寺@灯れ松明の火
なぜ「指数・対数」が「異世界」なのだろうと思いましたが、まえがきを読んでハッとしました。「世の中は指数的になっているのに、頭のほうは1次的(直線的)になっている」――会社の業務でも退職金や固定資産の管理などで指数・対数の世界に入ることがありますが、確かに直感的とは言い難く、頭を切り替えないと間違えます。p.43の「ルーレット定理」(※)が最初腑に落ちなかったのも、その延長かもしれません。日常の感覚とは異なる世界があって、異なるからこそ「旅」の意味がある、という最終章だけでも面白いと思います。
2012/11/04
まつど@理工
数学の世界を旅するエッセイだが、これは高校生にお勧め(割りと難しい箇所もあるが、読み飛ばせばok)。対数表を手作りで作るのは楽しい。「実数の世界における加法」と「正の数の世界における乗法」との乗り換えを、そのまま指数と対数の関係に対応させることができることも、基礎知識として何となく知っているはずなんだけど、こうやって説明されると改めて驚いてしまう。複素数の三角関数や指数対数との関係の説明も初めての人には面白いと思う。
2013/12/12
Steppenwolf
FでありGでもある。著者は京大の名物教授として大変高名な方だった。京大出身ではない私は当然講義を拝聴していない。ただ工学部関係に行くような人にはあまり合わないと思う。その印象は本書でも有効である。私の本書を読む目的はネーピアによる指数関数のアイディアを知りたいということであった。本書ではその点について触れていない。ただ読み物としてはご自身の評判通りで気楽に読むことができた。目的に合わずFで読みやすいからGと評価するわけである。本書は絶版で古書市場で高価格がつけられている。図書館にあって助かった。
2019/01/29
ゆきち
現実に隣接する異世界として数学と死は同じように自然である。とりあえずlogは便利っすね。Δやらεやらをファッションとして使ううちに馴染んでくるという考えは好きだなぁ
2014/01/18
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