ペンネ-ムの由来事典
ペンネ-ムの由来事典 / 感想・レビュー
獺祭魚の食客@鯨鯢
名前(実名)を知られることはその者の配下なるということ。雄略天皇(ワカタケル)は見初めた少女に名乗らせようとしました。 「男もすなる」かな文学は左遷された官人や落魄した貴族が本音を吐露するために女性に仮託したものと思います。 「女流文学の最高峰」源氏物語の作者は「源高明」との説があります。左遷により不遇の半生を自叙伝風に物語としたのではないか。 紫式部(藤原香子)は作品を教科書として中宮彰子に読み聞かせたので彼女が創作したとされた。(当時は漢籍を元に物語を書ける女性はいなかった。個人的独断です)
Tadashi_N
明治のペンネームは雅号の存在が大きく、近世のそれは匿名性の存在が大きい。
2022/02/05
がんもどき
主に明治大正時代の作家を中心に、そのペンネームの由来を調べた本。一部の有名どころを除くと当時の人気作家を含めほぼ知らない作家さんばかりで驚く。その時その時でどんなに売れても、作品が後世に残るかはまた別なんだなあと思うと諸行無常というものを感じる。
2023/04/01
遠藤三春
知らない作家ばかりだなあ。明治大正(昭和初期)くらいの文学者関係のペンネ。由来辞典とはいうものの、すべての作家や編集者なんかの由来が書いてあるわけでもない。鷲尾雨工さんの、良いペンネだけど運も早く尽きるという占い師の言に、妻が言った「あなたが犠牲になられても、財産が出来た方が、どんなにうれしいことか」は鬼畜やで。雅号からペンネに変わっていく経緯も、ペンネを付ける理由も、本名の平凡さ、読みにくさ、家名に泥を塗りたくない、単に恰好付けたいなどいろいろあるが、時代によって変化しているようでそれも面白いと感じた。
2012/07/25
あさ
目次から気になる作家さんだけ探して読むこともできるし、ぱらっと開いて流し読みしても楽しい。最後の「日本ペンネーム考」が、個人的には好き。「号・雅号」から「ペンネーム・筆名」に変わっていった意味とか、なるほどなあ。いろいろ勉強になった。
2013/05/03
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