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イギリスからの手紙

イギリスからの手紙

イギリスからの手紙

作家
林望
出版社
東京堂出版
発売日
2014-03-10
ISBN
9784490208566
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イギリスからの手紙 / 感想・レビュー

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Yoko

すごく面白かった!イギリスから日本の家族に当てに書かれた手紙で綴られたイギリス滞在日記です。家族当てなので気楽に思ったままを綴っている所が面白いし、幼い子供達に対する言葉は、とても素敵なパパぶりで、微笑ましいです。会話付きな人柄や秀でた専門的知識等もあって、とても多くの人と素晴らしい出会いをされていて、しかもとても上手な英語で積極的に会話をされるところがとても羨ましいです。ボストンおばあちゃんってすごい!

2014/07/30

なが

映画や物語のように美しい交友録。実際著者さんはとてもいい方なんだろうなあ…。出会った方々への細やかな人物描写やお子さんへの愛情溢れる文章から伝わってきます。「まず信頼関係を作り、それから、ことをわけて交渉すれば、道は自ずと開けます。(中略)そうなってくると、何の学問でも、パーソナリティの問題に帰って来ると言うものでしょう。」金言です。勿論学問に限らない。他のご本でもお見かけしたお名前やエピソードがちらほら。初めて「イギリスはおいしい」を読んでイギリスに憧れた頃を思い出しました。どうも自分は、

2017/08/18

Wataru Hoshii

1984年4月から85年3月、リンボウ先生が最初にイギリスに滞在した1年間に、家族に宛てて書いた100通の手紙。「イギリスはおいしい」以下のイギリス三部作の背景としても楽しく読めるが、この1年こそがその後のリンボウ先生を生みだす、かけがえのない奇跡のような年であり、その記録=記憶としてあえてそのままの(なまの)形として世に出したいという思いがあったのではないかと感じた。ところで、僕はそのころモスクワに住んでいた子供で、ロンドンも何度か訪れていたので、当時の空気感をなんとなく思い出した。不思議なものですね。

2014/05/28

ゴロチビ

リンボウ先生の本は久しぶり。あの名作エッセイ「イギリスは美味しい」の世界が蘇ると共に舞台裏を覗けた気分。渡英30周年に刊行されて既に数年。現代と比べれば隔世の感ありだが、それがいい具合に郷愁を誘う。先生の文章が年の割に老成し過ぎていた件や奥様の名をただの名前だと説明した件、笑った。先生のご専門の書誌学というもの、恥ずかしながら初めて知った。(中世日本文学辺りがご専門かと。)ボストン夫人を筆頭に、ただの幸運のように語られる様々な出会いは、先生のお人柄による所大なんだろうなぁ。不覚にもあとがきでうるうるした。

2021/12/24

山下 賀久

リンボウ先生の最新刊、1984年から85年にかけてイギリスに単身で渡り、仕事をされた際、家族に宛てて書いた手紙を一冊にまとめた本です。ネットがない時代に日常に起きたことをよく観察し、考察を交えながら手紙にして送る、それを順番に置いておくと日記になるように書く、というのは新鮮でした。著者の視点も表現も家族に対する愛情もよく伝わってきて、家族と離れて暮らしていても、こんな風に表現する方法があるのだと感動しました。特に子どもに宛てた手紙を読むと、子育ての肝になるところがよくわかります。すばらしい一冊でした。

2014/08/02

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