宝塚歌劇に誘う7つの扉
宝塚歌劇に誘う7つの扉 / 感想・レビュー
袖崎いたる
自分が愛好する対象のジャンルを説明・定義するのに、その対象というジャンルがあるんだという言説は語るに易く、解するに易い(納得する他ないようなやり方だ、ともいえる)。本書でも「タカラヅカはタカラヅカである」という規定の元、自説の補強をこなしていく。付会ではない。なにせ論理があるから。概ね、七つの扉で開かれるタカラヅカは〈乙女にロマンを投入する〉図式として覗ける。ロマンとは二十世紀の西洋に対する「理想」であり、二十一世紀における現実に被せる「虚構」であったりする。これは勿論、社会学者がいうところのそれである。
2017/02/05
arisaka
宝塚歌劇こそ、歌舞伎から現代演劇へと続く架け橋なのである。ということで、歌舞伎・歌劇・レビュー・バレエ・日本舞踊・ミュージカル・2.5次元の七方面の舞台芸術との関わりと影響を与えあっている状況を分析。すごく熱意は感じるけれど、いまひとつピンとこなかったのは、残念。
2017/02/05
m
宝塚の予習に図書館で借りてきたが、これじゃない感。紆余曲折あって今のスタイルに落ち着いたということなのだろう。
2017/11/29
白いリマノ
宝塚の魅力に取りつかれたものの、ミュージカルが苦手だった期間が長すぎて戸惑っていたので、自分の頭を整理するのにとても参考になりました。
2019/01/20
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