MI6対KGB 英露インテリジェンス抗争秘史
MI6対KGB 英露インテリジェンス抗争秘史 / 感想・レビュー
Isamash
レム・クラシリニコフ・元KGB課長(1927年生まれ)による2017年著作の訳本。英国情報機関SISの歴史から始まりソ連成立時、第二次大戦前、戦後、現代に至るまでの活動史、更にCIAとの特別な関係も分析。随分酷いことを冷徹に行ってきてる紹介もあるが、人材育成、海外エージェントのリクルートや運営等、SISのきめ細やかなノウハウに、著者はCIAと異なり一目を置いていることは印象的。ただし現代に近づくほどエピソードや情報が断片的で面白みに欠けてくる。米英が協力してロシアの弱体化を図ってきてるとの被害者意識も大。
2022/06/06
masabi
【概要】KGBから見たMI6の活動秘史。【感想】筆者は防諜機関の課長に登り詰めた人物。ソ連側の手練手管の記述は最小限で、大部がMI6がソ連や関係国内でいかに暗躍してきたかを描く。スパイを用立て必要な情報を得る、逆に虚偽情報を相手に掴ませるなどの活動を知れる。同盟国の通信を傍受する等を含む。KGBに対する記述よりMI6の作戦の失敗や強味弱味の記述が厚く、筆者は読者にKGBのMI6の優越を印象付けたいのだろうなと思えた。
2020/04/01
yasu7777
★★★☆☆ 稲沢3476-204
2022/04/28
takao
ふむ
2023/07/07
いぬかい
KGB側からの回顧録に親しめていなかったので新鮮……(「KGBは世界最強の諜報機関だった」を繰り返してくれる……) 一方で西側諜報機構におけるCIAの予算・規模の圧倒的優越を取り上げた後で「SISの活動の多くは時宜に適った優雅な方法で実行される点で際立っており、構想は他国のものと比べより繊細かつ念入りであり、実行方法は極秘度と慎重性で勝っていた」と遠回しにCIAを腐しつつSISを評するところも好き……
2018/12/09
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