あまんきみこと教科書作品を語らう
あまんきみこと教科書作品を語らう / 感想・レビュー
anne@灯れ松明の火
新着棚で。大好きなあまんさん。「白いぼうし」をはじめ、多くの作品が教科書にも載っている。あまんさんご自身は、家族が語ってくれるお話を聞いて育ち、結婚・出産してからの通信制大学の課題で初めて、物語をつくったそうだ。”幸せな結末にしたくても、作品が聞いてくれないことがある”、”読者の人生で読むものだから、作者の考えと違っていても、読み方が間違っているわけではない”、”子どもに向かって書くわけでない。書きたいものを書いて、子どもたちの心と響き合えばうれしい”などが印象的だった。
2019/10/19
trazom
聞き手の長崎先生や中洌先生に作品の解釈を問われても、あまんさんは「作者として「こういうつもりで書いた」というのはあるけれど、それは正しい読み方ではない。子供たちが自分なりに考えて想像を膨らませてくれたらいい」と言う。「ちいちゃんのかげおくり」も、もともとは、ちいちゃん家族の三代記で、悲しい話のつもりではなかったのに、「作品というのは時々言うことを聞かないもので、「そうなってしまった」というのが本当」だと語る。自然体で純粋なあまんさんのお人柄が、作品の哀しさや優しさに昇華していることを実感できる一冊だった。
2019/10/31
ゆーり
「白いぼうし」は松井さんがお客を下ろすまでのところ、今でもソラで言えるほど大好きな話。 学校の国語の試験「作者は何が言いたかったのか書きなさい」、何か違うと思ってた。やはり作者もそう思ってくれてたのか! 読み手がどう受け取ろうとそれが正解。
2020/05/17
しーふぉ
あまんきみこのちいちゃんの影おくりは何となく読んだ記憶があるけどぼんやりとしか覚えてない。最初の創作は小川未明の赤い蝋燭と人魚の続編を自分なりに書いたものだという。読んでみたいけど発表はしないだろうな。
2020/01/25
チロル
図書館本。児童文学作家、あまんきみこさん。彼女の作品は、『おはじきの木』と『車のいろは空のいろ』を読んだことがあります。今年で89歳! あまんさんの周りは、創作も含めて お話しに溢れていたみたいです(о´∀`о)そんな、あまんさんが作家になったのは、母親になり、育児と平行して大学(通信制)に通い出して以降のこと。創作意欲というのは凄いな…と思いました。彼女は、自身の作品に対しての読者の疑問符に対して、あまり深くは考えずに創作しているというようなことを話していて、あぁ なるほどなぁ。と思いました。
2020/09/27
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