ベイジン〈下〉
ベイジン〈下〉 / 感想・レビュー
おさむ
北京五輪と原発事故がテーマ。2008年の本なのに、3年後の福島原発事故をまるで予言していたかのような内容に驚きます。さらに、ブラックアウトは昨年の北海道地震で起きました。都合の悪いことは見ないようにする。起きないと思い込む。それがいかに愚かなことか、を真山さんは小説を通して僕たちに教えてくれる。まるで現代の預言者のようです。一気読みでした。
2019/01/08
みきりん
仕事に人生をかけた熱い想いに、幾度となく感動で目頭がジーンときました。読んで良かったと思える作品でした。
2018/10/08
たくぼん
★★★★★とても2008年以前に書かれた小説とは思えない、リアリティのあるもの。”愛国無罪”やデモに対する中国政府の動きなど、まるで尖閣問題のよう。”多くの人の想いを集め紡ぐための語り部に過ぎない”とおっしゃっている通り、原発について、特に緊急時対応の際の描写など、綿密な取材の上での表現ばかりで、読み応えがあった。原発事故が進む経過は、まるで近年経験したことを予言していたかのよう。著者が取材し発表できるのであれば、政府や電力会社はあの時もっとよき対応ができたはず。できなかったのであれば、神の火は。。。
2012/10/16
kotte
この本が福島第1原子力発電所事故前に書かれていたことに驚きました。著者の緻密な取材により書かれたフィクションが事故の原因は違うにしろ、福島第1原子力発電所事故と同じような結末に向かっていくことに引き込まれて読み終わりました。また違う視点で読んでみたいので、文庫本で再読したいと思います。
2016/12/14
Carlos
結末はちょっともどかしい。ドンが良い人になっていった。
2013/11/10
感想・レビューをもっと見る