「婚活」現象の社会学 日本の配偶者選択のいま
「婚活」現象の社会学 日本の配偶者選択のいま / 感想・レビュー
けんとまん1007
なかなか深い本だ。婚活のトリガーは、少子化対策というのが大きなひとつだと思った。ところが、その婚活の主旨がどんどんずれていっているというのがまずひとつ。あとは、その婚活遮っているのが、実は、今のこの国の経済状況であり、また、そこからくる格差の拡大・定常化にあるということもよくわかる。そこは、今のこの国の政治屋がそのままの状態を拡大しようとしていることから考えると、決していい方向にはないなというのが実感。
2014/01/09
おさと
2010年の本。今なら、婚活アプリについても言及されるんだろうな。
2024/10/22
Taizo
編者は2008年に著作「婚活時代」で「婚活」という言葉を世に生み出した張本人、山田昌弘氏。それから2年後に書かれた本書では、本意とは異なる受け止められ方をした婚活に対して再度定義を確認している。提唱当初の主張は「待っていても結婚できないので行動せよ」と「女性も稼げ」であったが、それが「婚活サービスを使って」「高収入男子をゲットする」ゲームと受け取られてしまったと著者は振り返る。本書発行からさらに10年経った現在。今でさえなお、本意ではない方の考え方の方が優勢のように思う。
2021/11/24
minori
恋愛感情と経済生活という積み荷が重くなりすぎて結婚率が上がらない日本。対して、経済生活をある程度諦め恋愛感情を重視しているアメリカ、そして、恋愛感情よりも経済生活を重視している中国。日本はどちらの方向へもシフトできずにいるという現状。どうなることやら。。(もちろん自分も含めて。)
2013/02/11
hallelujah
当初意図した意味合いと異なって解き放たれた「婚活」。社会情勢とデータでの論が興味深かったです。第3章、第4章が面白かった。自治体の婚活サポートはなかなか難しいなぁ
2019/08/21
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