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東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

作家
中村淳彦
出版社
東洋経済新報社
発売日
2019-04-05
ISBN
9784492261132
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東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか / 感想・レビュー

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ミカママ

他類似タイトルと比較しても、今作は上手く問題点を突いているように思う(ただし解決策は見当たらない、と作者が救いのない締めくくり)。教育の欠如・貧困の連鎖などは素人にも思いつくが、「官制ワープア」には開いた口が塞がらぬ。貧困階層を介護・障がい者福祉などへの(かつては公務員だった)職へ導き、非正規枠に閉じ込めて給料を生活保護と同程度に抑える、というもの。後期高齢者の医療費を削り大学生へ奨学金、というのは比較的すぐに実行できそうだが…。ドラマ中の趣里さん、ブツッブツッと切るようなセリフ読みが気になった。

2023/12/23

鉄之助

「貧困女子」は日本三大スラムの住人以下の生活を強いられている、というのが本書のテーマ。が、何も若い女子に限ったことでなく、中高年だってワーキング・プアは当てはまる。ただ「女子」のように風俗で稼げないから、「体を売る」精神的な躓きがないだけかな? 「まえがき」で述べられた、この本を書くにあたっての著者の立ち位置、支援者の目線で社会を糾弾するのでなく、「徹底した傍観者」として描くことには共感が持てたが、読んでいて、ズンズン気が重くなってしまった。

2023/05/21

パトラッシュ

東洋経済オンラインで読んでいたので、単行本を改めて通読した。平成とは日本人が心も財布も貧しくなる一方の時代であったと、改めて痛感させられた。特に、まだ立場が弱い女性は、国がシステムとして売春を奨励するようになっている異常な状況を、誰も異常と思わなくなっている恐ろしさに慄然とさせられた。日本は世界一素晴らしい国などと公言してはばからない連中に、こんなに人びとを貧しくする国のどこがいいのかと問いただしたい。著者の他の本もそうだが、真実から目を背けたいきれいごと大好き人間にとっては禁書目録に載せたい1冊だろう。

2019/05/20

こも 零細企業営業

腹立つ・・・ 何が一億総活躍社会だよ。 小学生の7人に1人の貧困家庭の児童、、 シングルマザーの家庭は2人に1人。 働いてもワーキングプワー。。 希望が無い、自殺出来た人が羨ましいと云う状態。 親の収入が減って、学費が高過ぎるのが問題。 弱肉強食で強者にしか目を向けない政治の問題の巣窟に思える。 男女の格差も悲惨。 コレで先進国かよ。

2019/08/27

fwhd8325

年末にどんよりと重い気持ちになってしまいまた。負のスパイラルなんて言ってしまえばそれまでのようだけれど、足下にあった小石に躓いて、それから転げてしまうような現実は、私自身の無力を強く感じさせる内容でした。来年は東京オリンピックが開催されます。中心街近くのホームレスは排除されるだろうし、ここに登場する貧困と闘っている方たちには、オリンピックにかかるコストの数パーセントも援助されないのだろう。声を上げなければ現実を知ることができない。見ようとしない現実、見ないふりをすることは卑怯なのだと思います。

2019/12/31

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