命 (手塚治虫からの伝言)
命 (手塚治虫からの伝言) / 感想・レビュー
りんご
こういうまとめ方もアリか。モモンガのムサ、緑の果て、ときには真珠のように、大将軍森へ行く、山太郎かえる、るんは風の中中の6編。命は限りがあるから尊い。手塚治虫はやっぱり神様。
2021/12/16
ゆきねこ
稀代の漫画家、手塚治虫の作品集。命の大切さと、多様性の重視が、今読んでも新しい。有名なのはブラックジャック。人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね、と言われた本間先生。人間の寿命は伸び続けているが、寝たきり、要介護の老人は増え続ける。何が幸せであり、豊かさとは何かを考えさせられた。クスノキに救われたモモンガでは、人間と自然の関係、神秘的なものにも命の煌めきを感じ取る。二次元の人物を支えに生きていく若者。現代に通じる。50年前の作品とは思えない、命というテーマの重さを感じる。
2022/10/05
のり
手塚治虫さんの漫画は火の鳥しか読んだことがなくて、このシリーズはテーマごとに選んだ漫画が掲載されていた。『モモンガのムサ』本当に、命の強さやしぶとさ、儚さが伝わる。
2018/07/26
遠い日
「手塚治虫からの伝言」シリーズ。命にまつわる作品を六話。命はいつか滅びるけれど、滅びるために生まれてくるのではないことが主張されている。生きることにこだわり、生き抜くことの力強さと、側面にある理不尽さ。やっぱり手塚漫画は、背筋を伸ばしてくれます。
2020/07/23
ムーミン2号
手塚作品からテーマを「命」として集めたアンソロジー。全6編で、「モモンガのムサ」「緑の果て」「ときには真珠のように~B.J.」「大将軍 森へ行く」「山太郎かえる」「るんは風の中」が収められている。手塚作品は多くが「命」に関係するような作品なので、この巻の選択がそれぞれどういう意味をもつのか、命とどう関係しているのか、などと考えざるを得なくなる。「るん…」などはファンタジーっぽい作品だが、これと命とをどう結び付けて考えればよいか?(コメントに続く)
2018/06/03
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