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空の絵本 (ことばのおくりもの)

空の絵本 (ことばのおくりもの)

空の絵本 (ことばのおくりもの)

作家
あまんきみこ
松成真理子
出版社
童心社
発売日
2008-03-01
ISBN
9784494021376
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空の絵本 (ことばのおくりもの) / 感想・レビュー

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MI

図書館で偶然見かけた、童話作家のエッセイ集。小さい頃、空き地で野の花を摘んで、花かんむりを作ったことや空をみやげた夕焼けなど情景が浮かぶ。あまんさんのことばはとてもやさしくつつん見込んでくれる。19歳の時に母を癌でなくし、幼い頃の記憶、母のおもかげがステキだった。なかでも立原道造の詩がよかった。 美しいものなら ほほえむがよい 涙よ いつまでも かわかずにあれ 陽は 大きな景色のあちらに沈みゆき あのものがなしい 月が燃え立った 大人になると空を見上げることが少なくなったとしみじみと思う。心がほっとする話

2023/01/29

はる

あまんきみこさんが自身の子供の頃の思い出や、日々の生活などについて綴ったエッセイです。何てあたたかい世界。あまんさんの花や木といった自然や、子どもたちに向ける眼差しは限りなく優しい。この優しい世界にずっと浸っていたい気分です。特にお母さんとの触れ合いを描いたエピソードは愛情に溢れていて胸がいっぱいになりました。松成さんの淡い挿絵も素敵です。

2018/07/05

ぶんこ

あまんさんのエッセイは初めてでしたが、とても良かったです。幼い頃の思い出が豊富にあるから、素晴らしい本をたくさん創りだされたのでしょう。お母さんとの味見の役割、野の花を摘んでいて学校に遅刻した話。どれも自分には持てなかった思い出だなぁと切なくなったりもしました。特に母親になってからの夢には、自分が子どもなのに、自分の子どもたちが一緒に現れてくる事。その下のお子さんが高校生になってからは、夢にお子さんが現れなくなって、子の自立を知ったという話には母の子への思いの強さに感動しました。絵も素敵で手元に置きたい。

2018/07/18

よこたん

“幼い子どものときに出会った情景、風景、言葉は、心の芯に深くしまわれ、時を経てひらりとよみがえってくるー、そしてその人を励ましたり癒したりするー、” 静かに、でも、力強くわき上がる思い。私も、大切に抱え続けている数々の思い出たちに、どれだけ励まされてきたことだろう。決して後戻りではない、前へ進むための踏切板となって、根っこから支えてくれるもの。絵本かと思っていたら、淡くふんわりとした絵に包まれた随筆集だった。「あじみの手伝い」の優しい気配、「里帰り」の甘やかな響き、そして「花びら笑い」。言葉が美しい。

2019/04/03

ムーミン

「幼い子どものときに出会った情景、風景、言葉は、心の芯に深くしまわれ、時を経てひらりとよみがえってくる。そしてその人を励ましたり癒やしたりする。生きているということは、なんと不思議で有難いことでしょう。」P.38

2021/11/20

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