泥まみれの虎: 宮崎駿の妄想ノ-ト
泥まみれの虎: 宮崎駿の妄想ノ-ト / 感想・レビュー
ムッネニーク
136冊目『宮崎駿の妄想ノート 泥まみれの虎 TIGER IM SCHLAMM』 (宮崎駿 著、2002年8月、大日本絵画) 短編集『宮崎駿の雑想ノート』の続編。独の若き天才戦車兵オットー・カリウスの体験記からイメージを得た「泥まみれの虎」と、『雑想ノート』の一編「豚の虎」の続編である「ハンスの帰還」、この中編2本が収録されている。 地獄の様な東部戦線が描き出される前者と、戦車×美少女という完全に趣味丸出しな後者。同じ戦車漫画でありながら全く読後感の違う作品が並ぶ。 〈名前も知らなかったな…〉
2024/10/25
イプシロン
宮崎駿の真骨頂はこのような漫画を描けるところにあると思う。それに必要なのは“想像力”である。が、宮崎さんが「生き抜くために」もっとも重要だと考えているのは、その反対の“現実主義(リアリズム)”であるところ、その矛盾をいかに読み解くかが本著をよむ醍醐味であろう。戦車兵の闘いはどんなだったか? いくら想像力を逞しくしても、それはやはり現実ではない。しかし想像することによって現実に限りなく近づくことができる。だがそこには罠がある。間違った想像のしかたをすることで、事大主義や妄想を生むという陥穽である。
2020/12/17
りんご
最寄りの図書館の蔵書なのですが、定期的に借りてしまう。なにせマンガ部分が「好きで描いてます」という風味なのですよ。夫もこの本は好物。彼は(武器兵器オタク気味)解説部分もがっちり読みます。私は絵を見て楽しむ本。
2022/08/14
YONDA
宮崎さんの漫画がまた読みたくなったので、ナウシカ漫画版を再読しよう。
2017/10/04
十二月の雀
カリウスの見た光景……かっこいい絵を描くなぁ。全てのコマの戦車がイケメン。線が色が柔らかくて、同時に硬い。「鋼鉄」ってきっとこういう絵だろう。そして古き良きガルパン、『ハンスの帰還』。なんだい、何のかんの言いながらやっぱり戦車に少女を乗せたいんじゃないか。昔から兵器オタクと美少女は切り離せないのがなんか安心する。『ナウシカ』を描いた人だもの、そりゃそうだよね。
2018/12/17
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