島田荘司全集VI
島田荘司全集VI / 感想・レビュー
ぐうぐう
全集6巻には、長編二作と短編集二作が収録されている。御手洗潔シリーズ初の短編集『御手洗潔の挨拶』。冒頭に配置されている「数字錠」は、御手洗のキャラクターを深めた記念碑的作品だが、それ以上に、未だ刊行されていない幻の大著『樹海都市』の発想が生まれるきっかけとなった作品と呼ぶほうがふさわしい。『ひらけ!勝鬨橋』は、老人達を主人公とした、当時としては画期的な物語。吉敷シリーズ『灰の迷宮』は、トリックだけに甘んじず、ドラマ性を強めた結果、今読んでも充分に泣ける物語となっている。(つづく)
2014/08/13
あきの
「ひらけ!勝鬨橋」貧相な老人ホームに住む老人達の話。ゲートボールの仲間を殺され、最後ポルシェで立ち向かうラスト感動。「灰の迷宮」吉敷刑事の推理力に引き込まれて、後半はスラスラと読み進めて満足!鹿児島を舞台にニセ札が人を殺す。
2015/09/24
Maki
昨年、御手洗潔モノはほぼ読了し(夢中)、ちょうど良いタイミングで全集が販売される。どうしても御手洗潔と比べてしまうと興奮度が落ちてしまうけれど、それでもひとつひとつが面白い。「毒を売る女」が怖い。
2015/02/14
感想・レビューをもっと見る