島田荘司全集VIII
島田荘司全集VIII / 感想・レビュー
ぐうぐう
なんと、4年3か月ぶりの刊行となる『島田荘司全集』。第8巻には、吉敷竹史シリーズの長編が3作と、海外を舞台とした短編集『見えない女』が収録されている。『幽体離脱殺人事件』は、タイトルからは想像できないが、女性であるがゆえの生き辛さが主題としてその根底に流れている。『見えない女』も、舞台が海外でそこに意識が行きがちになるものの、描かれているのは女性という存在だ。『羽衣伝説の記憶』は、吉敷の別れた妻・通子の過去がたっぷりと描かれている。(つづく)
2021/01/25
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