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秋好英明事件 (SSKノベルス)

秋好英明事件 (SSKノベルス)

秋好英明事件 (SSKノベルス)

作家
島田荘司
出版社
南雲堂
発売日
2005-02-01
ISBN
9784523264484
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秋好英明事件 (SSKノベルス) / 感想・レビュー

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gtn

秋好英明は量刑不当の死刑囚である。それは国にも分かっている。平成9年の死刑確定から、未だに執行されていないのがその証左である。しかし、なぜ秋好はこんな運命に陥ったのか。本書を読み進めると、信仰から離れ、本能に生きるようになってから、不思議とすべてが裏目となり、気が付けば今の境遇に至ったようにみえる。一点の狂いが人生を左右したのか。

2018/11/03

seimiya

島田荘司の著書なので、ミステリー小説かと思い手に取った。でもこれはノンフィクション。前科三犯、一家四人惨殺で死刑判決を宣告された秋好英明氏の半生が綴られている。戦争経験をした世代はみなそれなりに苦労しているのだろうが、それにしても秋好氏は苦労しすぎている。そして人に裏切られすぎている。事件に関しても部分的に冤罪の可能性が高く、なぜ死刑となってしまったのか不思議。裁判は出来レースなのだろうか。色々と考えさせられる一冊だった。

2014/05/19

紫草

本当の話なのですね、これは。私はなんて穏やかで平和な日々を送らせてもらってたことかと、胸が苦しくなります。こうして、後になってから書かれたものを読むと、「あの時ああしていれば違う未来があったのに」と思うことがたくさんあるけど、あまりに過酷な毎日で未来のことなんて考えていられなかった、その日を凌ぐので必死だったんですもんね。後半、川本家の人たちは気持ち悪くなる。こんな人たちいるんだ・・・。ずいぶん長い時間がたってしまったけど、真実が明らかになって欲しいです。

2015/03/15

PUKO

きっと他者を大事にする余裕が無かった時代。人が悪事に躊躇いを失っていく過程が、読んでいて苦しいです。

2012/04/28

オーネ

主人公の生い立ちには、不幸がつきまとう。しかし途中から博打に手を出し始めて、だんだん自業自得な状況に追い込まれていって、同情する気持ちもなくなり…。富江の一族には苛立ちしか感じなかった。 一家四人が殺害された事件の犯人をトルーマン・カポーティの「冷血」のようなニュージャーナリズムの手法で書かれた作品。 島田荘司がルポみたいに書いているのかと思っていたので、少し拍子抜け。裁判の会話文のみのところは、しつこく感じて斜め読みしてしまった。「冷血」を先に読んでしまったからか、全体的に物足りなさを感じた。

2014/08/04

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