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東日本大震災後文学論

東日本大震災後文学論

東日本大震災後文学論

作家
限界研
飯田一史
杉田俊介
藤井義允
藤田直哉
海老原豊
蔓葉信博
冨塚亮平
西貝怜
宮本道人
渡邉大輔
出版社
南雲堂
発売日
2017-03-10
ISBN
9784523265535
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東日本大震災後文学論 / 感想・レビュー

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田中峰和

既に6年が経過したが、3.11は今を生きる日本人にとって、過去の振り返りではなく、現在進行形の問題である。純文学に限らず、映画の世界でも「シン・ゴジラ」「君の名は。」など大震災を想起させる作品が世を賑わせてきた。地震大国に住む限り他人事ではない震災。昨年も熊本地震は大きな被害が出た。震災に限らず自然災害は身近なもの。日本に住む限りいつ何時大地震に遭遇するかわからない日々を生きる我々にとって、過去ではなく今日明日のテーマだ。さらに厭世的にさせる原発問題。福島の可能性は各地に存在し、再稼働に怯える日々が続く。

2017/05/20

たろーたん

東日本大震災後に顕著に表れる文学テーマは大きく分類すると「死と弔い」「原発」「社会運動」「記憶/混濁」「語ることの困難・躊躇」「戦争の予感」「ディストピア(ナショナリズム、言論統制、生殖管理)」「都市と地方」などが挙げられる。大きく括ると「理不尽な暴力のサバイブ」と「ディストピア的な雰囲気」だと思う。東日本大震災の惨状を、一方は「語ることができない暴力」として表し、もう一方は「不穏な全体主義の空気」として練り上げていった。(続)

2024/09/28

ゆうき

東日本大震災後の文学とは「公共空間」から「私の空間」が拡張し、「私の物語」が「世界の物語」と接続した文化空間であり「私」が語ることで「世界」を語ることになる。

2020/03/04

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