アシジの丘: 聖フランチェスコの愛と光
アシジの丘: 聖フランチェスコの愛と光 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
写真の北原教隆氏は写真家のようだが、知られているのはもっぱらこの写真集においてのようだ。撮影はいずれも晩秋から冬にかけてのアッシジで。雨天であったり、霧にまかれていたりとあえて悪天候の時に写すことで参拝者や観光客の混雑を回避しえている。お陰で静かでもの寂しいアッシジの情景が現出することになった。また、聖フランチェスコに深く共鳴したというだけあって、あの大聖堂の偉容を撮ることなく、アッシジの石の街を表出しえたようだ。清貧をなによりも尊んだ聖フランチェスコに捧げるには矛盾を感じざるを得ない聖堂であるから。
2023/11/24
ann
プロテスタントの学校へ行ってた時、チャペルで上映されてみた「ブラザーサン、シスタームーン」主人公の聖フランチェスコに17歳で出会いました。この本はフランチェスコの故郷、イタリアウンブリア州アッシジの写真が満載で、映画と同じ風景が広がっています。読友さんのコメントで久しぶりに本棚から出して眺めながら、まだ見ぬ聖地に思いを馳せます。(DVDももちろん所蔵)←
2015/01/24
れん
アシジの街、風景、人々の言葉、思い。それらを聖フランチェスコが繋ぐ。 愛されるよりも愛することができますように。
2017/01/29
ひつ
備忘録。 私はかつて このような巨大なものに反抗した。その私の名を冠したこの壮大な建物が、今、あなた方の心に優しさと憧れをもたらす。 すべてはあるがままに。 私にふさわしい会堂は、小さな井戸と、花の咲き乱れる小さな庭のある庵です。そこで、人々は喉をうるおし、色とりどりの花ばなに心をなごませる。 それが私が望む場所なのです。 小さな野の花のように美しく咲きなさい。そして、人々に愛を与えなさい。
2014/01/10
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
聖フランチェスコのことを知りたくて手にとりました。出版側としては山川夫妻が売りなんだろうけど、テキストは写真を撮られた北原さんのもののほうが滲みましたね。清貧の定義に納得。
2014/01/02
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