歩を「と金」に変える人材活用術: 盤上の組織論
歩を「と金」に変える人材活用術: 盤上の組織論 / 感想・レビュー
Kawai Hideki
将棋とスポーツ談義を通じて組織論や経営論まで語ってしまう本。日本の将棋は、突出した能力の駒がないことがチェスや中国象棋と違うところで、平均的な能力の駒をいかに上手く動かすかが大事。日本の会社組織を象徴しているようで面白かった。また、味方にとっては金の働きをし、敵に取られたら歩に戻る「と金」を量産する事こそが勝つための秘訣。飛車角のような大駒に頼るのではなく、ありふれた能力の歩をいかにと金として活躍させるかというのは、組織における人材活用の極意だと感じた。とても分かりやすく示唆に富んだ対談だった。
2012/09/06
ピラン
将棋の羽生さんとスポーツジャーナリスト二宮さんの対談本。将棋やスポーツの話を会社の人材に置き換えて話をしており、とても分かりやすかった。人材の育成方法は様々な分野に通じているのだと感じた。また、ゼネラリストよりスペシャリストが必要になってきているということには納得した。
2019/04/05
復活!! あくびちゃん!
かなり古い本(2007年10月)であることを知らず、新書を買ってしまった! スポーツを題材に人材活用術を羽生氏と対談しながら二宮氏が展開するということで買ったのだが、テーマが合っていないというか、深い話にならず終わってしまっている。ただ、コンピュータ解析やAIの登場による指し手の変化を予言している点や、羽生氏が年齢が上がっていくことによる変化等が書かれており、現在を予言する内容となっていることは興味深い。でも、全体的には今一つでした。残念!!
2019/03/21
funkypunkyempty
★★★★☆ スゲェ人とスゲェ人が対談して相乗効果が生まれた1冊。羽生さんが、うまく二宮清純の良さを引き出したかと思えば二宮氏がえらいとこから羽生さんに問いかける。面白くないはずがない。
2019/05/29
to4to4
将棋を知らなくても十分理解できると思う。最弱の駒である「歩」でどう勝つか。どこの会社でも優れた人材ばかりでないはずだ。今ある駒でどう生き抜くか。そんなヒントがわかる一冊。それにしても羽生さんって本当に物事を説明するのが上手いなぁ
2011/08/19
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