最相葉月仕事の手帳
最相葉月仕事の手帳 / 感想・レビュー
どんぐり
『絶対音感』『星新一』『セラピスト』などで知られる最相葉月が、編集者からライター1本で食べていけるようになった今までの経験から、仕事の心得、聞くこと、書くこと、読むことについてまとめたエッセイ。「ライターだからといって何か特別に心得ておかなければならないことがあるわけではなく、基本は人間関係だ」というライター稼業。プロのライターを目指す人には、いろいろな意味で書くことの仕事術を教えてくれる。
2015/01/01
おいしゃん
最相さん、初読み。仕事の心得、聞くこと、書くこと、読むこと…4部とも興味深かった。読むことで紹介された本は、ノンフィクション作家が選んだだけあり、どれも面白そう。
2017/03/31
団塊シニア
本書から仕事に対する真摯な姿勢が伝わってくる内容である、この作者の魅力はスピード感のある歯切れのいい文章である。
2016/07/02
太田青磁
どこの世界に経費がかかりすぎるから作品を書くのを断念する物書きがいるだろう・私はずっと沈黙が怖かった。沈黙に耐えられるようになったのはつい最近だ・編集者からの手紙は執筆という孤独な作業を支える糧である・困惑するのは、大人の期待に応えようとするあまり嘘が混じることだ・だが、書き手はその一つ一つに一喜一憂し、ときに深く傷つき、時に励まされている・この講座で学ぶことがなければ、遺伝子組換えという言葉を耳にしただけで心理的な抵抗感を覚えたことだろう・喜び、悲しみ、怒り、悔悟、葛藤、無念、絶望、さまざまな感情がある
2014/06/06
Nobuko Hashimoto
『絶対音感』の著者が仕事について語った本。フィクション作品の書き方を綴った第3部が面白かった。科学や人物評伝を書く際、著者はどのように下調べをし、取材に臨み、削ぎ落として一つの作品にしてきたか。その姿勢や入念な調査に感嘆した。最相氏の著作は『絶対音感』しか読んでなかったが、星新一の評伝も読んでみたい。というか、星新一の作品を再読したくなった。第4部の書評集では『サンダカン八番娼館』に惹きつけられた。読みたいと思わせる書評だなあ。
2015/11/14
感想・レビューをもっと見る