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食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史

食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史

食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史

作家
ルース・ドフリース
小川敏子
出版社
日本経済新聞出版
発売日
2016-01-07
ISBN
9784532169817
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食糧と人類 ―飢餓を克服した大増産の文明史 / 感想・レビュー

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壱萬参仟縁

2014年初出。人類は社会的学習の達人だ(062頁)。リチャードソンとボイドの文化の定義:同種に属するメンバーから教わる、相手を模倣する、社会的コミュニケーションを通じて情報を得ることで影響を受け、行動が変わる。累積学習の上に成立(065頁)。累積学習に親から子に知恵を継承(072頁)。過剰なリンは淡水湖に富栄養化を引き起こす。過剰な固定窒素は沿岸域に酸欠海域を出現させる(158頁)。

2016/05/26

ちぃ

もうちょっと専門的なものをイメージしてたけど広く浅かった。歴史も地域も広くて、もう倍の量でもう少し掘り下げが欲しかった

2019/06/08

勝浩1958

飢餓を克服するために、人間は品種改良や土地改良、肥料や農薬の開発など様々な工夫を行ってきた。今でも飢餓や貧しい食に苦しむ人々が多くいるいっぽうで、飽食や高タンパク高脂質の摂取で肥満や肥満が原因の病気にかかる人も多くいます。私の小学生の頃はまだ日本は貧しく、学校給食の一部はアメリカからの配給でありました。その後、高度経済成長を遂げGDPは世界第2位となり、一億総中流社会が到来してからは、満足に食べられないようなことはなくなりました。いまはまったく飽食の時代ですが、若者の食の質は決して良いとは言えません。

2016/02/06

Francis

いわゆる農業革命以降、人類はどのようにして食糧を作るようになったかの通史。このような食糧生産に関する歴史は知らないことが多く、とてもためになる本だった。著者が将来の人類の食糧生産の見通しについて楽観的なところも注目。

2018/02/13

Noboru

食糧増産が自然を壊すから悪だとか、人間を飢餓から救う行為で尊いことだとかの単純な二元論ではなく、人類がどのように食糧を確保しようと試行錯誤し、どんな失敗を重ねて、現在の食糧状態、ひいては人類の活動に至ったのかを述べた興味深い著作でした! 狩猟採集から農耕牧畜に移行した時期に発生した、大きな生活スタイルと栄養の変化、そしてそれに伴い訪れる不平等で階層的な社会変化。 大航海時代の交易によりもたらされる新たな食品の供給と、それに伴う病気の蔓延、害虫による新たな飢饉。 続く→

2016/05/08

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