世界を創った男チンギス・ハン 1
世界を創った男チンギス・ハン 1 / 感想・レビュー
黒豆
日経朝刊の連載小説が楽しみで、同様に10年前に掲載されていた堺屋太一さんの本小説を読み始めた。まず1で、幼い頃にいろいろ学んだ事、盟友関係や敵対関係など組織的な行動を開始する最初の話。草原での生活や作者らしく途中の歴史小説と時代小説の違い、現代ビジネス的な解説、同年代が平清盛や十字軍の時代など興味深い。
2016/12/09
ヨクト
北方謙三のチンギス記でチンギス・ハンに興味が湧き本書も読んでみる。この生い立ちからのモンゴル帝国ヘ至る想像ができない。それほどの高低差がある。だが、このテムジン=チンギス・ハンが20代前半までの間に既にモンゴル帝国を担う人材が揃っているのには驚いた。まだテムジンと同年代もしくは歳下の彼らがこれからテムジンとともに成長し、支え、モンゴル帝国の礎になるのだと思うと運命というものを感じる。
2018/10/18
Ryuji
★★★★☆堺屋太一さん本は何冊か読んだことがあるがどれも読みやすい。この本も同じようにとても読みやすい本でした。第一巻はテムジン=チンギス・ハンの子供の頃から青年期までで、盟友・ジャムカ、ケレイト族の族長トオリル・ハン等とメルキト族を打ち破るまで。章と章の間にある堺屋さん独自の『歴史小説のロビーで』という解説が独特でこれまたなかなか面白い。
2017/04/30
waka33
モンゴルについてほとんど知らなかったので、世界観を理解するのに解説がとても役立ちました。この時代のモンゴルと日本の戦国時代の年齢感覚を現代に計算し直す式がおもしろかったです。家族、一族の中での微妙な不協和音や人間関係のずれがリアル。
2014/06/09
しぇるぱ
名前の区分け、一族内の関係、敵味方、など、区別が付くかな、と危ぶみながら読み始めました。なんの、なんの、それぞれの人間関係がよくわかります。期待せずに読み始めたのに面白く読めました。次巻の展開が楽しみです。テムジンは族長の長男に生まれたが、早く父が亡くなったので、一族はばらばらになった。家族だけの集団から一族を糾合するまでの、勃興期、準備段階です。青い狼などの先祖の伝説がそれぞれ違う氏族が興安嶺山脈から西域の間で遊牧している。テムジンはモンゴルのキャト氏族に属している。
2012/07/07
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