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往生際の悪い奴

往生際の悪い奴

往生際の悪い奴

作家
島田雅彦
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2014-08-01
ISBN
9784532171285
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往生際の悪い奴 / 感想・レビュー

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Tsuyoshi

わらしべ長者を目論んだ若者が挫折し樹海で出会った老いた弁護士。依頼相手の女子大生に恋心を抱いた弁護士に恩義を果たそうと若者が成就させるべく奔走する所から奇妙な三角関係が始まっていく話。道義上はよくないんだろうが、読んでいるうちに老弁護士を応援してしまっていた。恋愛は本能でするものかぁ。なかなか深くておもしろかった。

2018/02/19

佐島楓

面白かった。ただ、テーマとなっている初老の男性の恋において、性的な機能のみが問題となっているのと、無理矢理終わらせたみたいなラストが気になった。

2018/05/15

ophiuchi

街頭でもらったポケットティッシュから始まる「わらしべ長者」をなぞった話が続くのかと思ったけど、島田雅彦はそんなに甘くない。55歳の三島弁護士とその助手になった28歳の「終わっている」若者・山下がストーカー被害にあっている美しい女子大生に出逢うところから話は本格的に動き始める。この絵美里が自分が苦手なタイプだったので、恋に落ちる三島の行動と山下の献身ぶりに呆れるばかりだったが、中年願望小説のパロディとしてその暴走ぶりを楽しんだ。

2016/09/13

乱読999+α

「老いらくの恋」決して良い意味ではない。「年甲斐もなく」当然!作者島田雅彦氏の願望なのか?それとも自分自身への戒めなのか?純愛小説とともに、老人大国になりつつある日本の性の一面を男の立場から描いた作品。世の男性諸君にとっては「成る程」と頷けるものなのかな?所々に挿入した謀作家へのエスプリも小気味よく、面白く読めた。

2017/10/24

Shinobi Nao

いかにも島田雅彦的な一冊。好きだなあ、この感じ。くだらなさの裏に真意が隠れているようないないような。尻尾をつかめそうでつかめないような。ラストは泣きそうになった。

2015/02/14

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