ミステリ国の人々
ミステリ国の人々 / 感想・レビュー
starbro
有栖川有栖は、新作中心に読んでいる作家です。著者のミステリ愛&ミステリに関する博識が感じられるエッセイ。日経新聞連載ということもあり、かなり真面目な内容でした。オススメは『明智文代-江戸川乱歩』です。大路浩実の装幀・装画・挿画もGOOD!
2017/06/25
Aya Murakami
アンソロジー作品、猫が見ていたの参加作家さんの作品として紹介された本。他館から取り寄せて読みました。 紹介されていた中では大誘拐が面白そうだった。肝っ玉ばあさんとちょっぴり哀れな人間臭い誘拐犯…、ミステリ要素以上にユーモア要素が楽しみです。 後は意外なキャラクター、イライジャベイリもSF作品ながら紹介されていました。鋼鉄都市は読み終わっているので今度は夜明けのロボットを取り寄せています。
2019/01/28
藤月はな(灯れ松明の火)
ミステリ愛に溢れたミステリ国での戯れが堪らない短篇集。探偵だけでなく、記録者≒助手、犯人、被害者、脇役、悪党などなどが紹介されているのもユニークです。読んでいないミステリや関連書籍もあったので読んでみたい本がまた、増えて内心、悲鳴をあげつつも顔がほころんじゃいます。しかも巻末での図書紹介は図書館で手に入りやすい版元を記しているのが心憎い。明智文代さんについての考察は目から鱗で、ポリオジとジーヴスには笑い、エラリー・クイーンの初期での人物像への感想は頷くことしきり。
2017/07/14
よむよむ
本書はミステリ作品内で活躍した53人の人をミステリ作家の有栖川有栖さんが紹介する作品だ。作家でありミステリ通の著者が選出したとあり、古今東西一癖も二癖もある人物が紹介されており、とても楽しい。人物は探偵役に限らず犯人や名もない脇役まで取り上げ、その文章も熱量を持ち色々な視点で書かれ、エッセイなのにワクワクが止まらない。ところが作品に少し触れこの先は読んでお確かめ下さいとお預けになるから余計に気になる。私は13人としか面識がなかったので読みたい本が大量に増えてしまったが、ミステリ好きには堪らない一冊だった。
2017/07/07
yumiko
正直読むか読むまいかちょっと迷った。でも苑田岳葉の名前を見てしまってはね!ビビッときた人は同じ穴の連城ファン(♡ˊ艸ˋ)ホームズ、ルパン、金田一…ミステリ好きならずとも多くの人が知っているメジャーな名から、半七、フェル博士と通好みの名まで総勢52名。個人的には、前出の岳葉やテナント少佐、マーロウではなくアーチャーの名があるのが嬉しい。北村先生と有栖川さんのミステリエッセイは、いつもミステリへの真摯な愛情がギュッと詰まっている。それがミステリが好きでよかったあという充足感を読者にも与えてくれる気がする♪
2017/07/25
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