官僚はなぜ死を選んだのか: 現実と理想の間で
官僚はなぜ死を選んだのか: 現実と理想の間で / 感想・レビュー
出世八五郎
官僚=悪を見直す本。仕事熱心に人々のお役に立とうという人間が、悪人の指示により窮地に追い込まれ、悪に手を染めぬことを選択した人間のお話。このような人間が増えれば増えるほど、死ぬ必要もなく国民は繁栄する。官僚見直し本。
ジョンとらぼるた
日本には「官僚」=「悪」という言説がはびこっていると前々から思っていて、「それは極端と違うか?」と勝手に思っていた。この本もまた官僚の一側面にすぎないということを考慮に入れたとしても、やるせなくなってしまった。。最初は「公害だよ。。」と言い続け、告発してきたが、時を経て「公害の賠償はしません」という立場の矢面に立たされる。組織だからしょうがないといってしまえば簡単だが、しんどいやろ。心がぐっちゃぐちゃになっちゃう。僕たちは概念によって人を括ってしまうことが多々ある。しかし、ほとんどの人が「生身」の人間だ。
2013/01/05
Yosuke Hosomi
映画監督・是枝裕和が、ドキュメンタリーのために取材した、環境庁のある局長の死。膨大な資料と聞き取りから、その人生と死の背景に迫ってゆく。当時の是枝は28歳だが、デビュー作とは思えない取材力が伺える。
2022/06/25
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