稲盛和夫のガキの自叙伝
稲盛和夫のガキの自叙伝 / 感想・レビュー
maimai
挫折まみれの青春時代、同期がみな辞めていく程のブラック企業。そんな中心を入れ替えて懸命に仕事に取り組んだところ全てがうまくいきはじめ、京セラ、KDDIを立ち上げるまでになった伝説の企業家である稲盛さんの話です。著者の考えでは置かれた場所に関係なく目の前のことに懸命に取り組めば必ず道が拓けるです。熱意と誠実さがあればいつでも人は立ち上がれるのですね。何歳になってもその心は大切にしたいです。
2016/05/16
Miyoshi Hirotaka
経営戦略は新しい分野。存在が判明したのは20世紀初め。60年代には儲かる市場で有利な位置取りをする考え方が主流。70年代になると日本企業が不利な位置からでも強みを生かして市場を制覇するようになった。稲盛和夫が率いる京セラが創業し、急成長したのはちょうどこの時代。技術や製品だけでなく経営の型にも次々に変革が求められた。その後、同社は本業のセラミックとは非関連の多角化に舵を切った。中には失敗したり、淘汰されたりした事業もあったが、変革の種はKDDIやJALで結実。経営のイノベーションの成果が大規模に伝播した。
2021/06/05
Tadashi_N
技術だけではなく、出会いに恵まれることが、成功の理由。
2016/02/12
よし
京セラ創始者の稲盛和夫の自叙伝。受験の失敗や大病など、むしろ逆境の連続とも言える生い立ち・・挫折ばかりの青春時代。ブラックリストまがいの会社を大企業まで発展させ、さらに、圧倒的不利の中、あのKDDIを成功させた氏。・・面白かった。痛快だった。薩摩の「チェスト」精神にあふれ、一方で、65歳で托鉢していく修業の日々、得度。まさに、「使命感(ミッション)、情熱(パッション)思想(フィロソフィ)」を体現した立志伝中の人だった。最近読んだ「東芝の悲劇」の歴代経営者の正反対。読後感は、とても清々しい限りだ。
2017/12/11
清作
京セラを世界的企業に育て上げた日本を代表する経営者の自伝。松下幸之助や本田宗一郎にも共通することだが貧乏で高学歴でもないという不利な立場から血が滲むような努力に次ぐ努力をし、私利私欲ではなく「世のため人のため」という信念を貫き通した末に成功を収めた大人物である。この本を読み、平成のベンチャー企業家の堀江氏には公のためという考えが足りなかったために挫折したのだなぁと思った。もともと新聞の連載ということもあり各節が短いので読み易い。稲盛氏の「フィロソフィー」を少しでも自分のものにしたいと思った。
2012/06/08
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