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うるさい日本の私

うるさい日本の私

うるさい日本の私

作家
中島義道
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2011-01-01
ISBN
9784532195748
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うるさい日本の私 / 感想・レビュー

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白義

本人も言う通り、確かに最初はコミカルに自己戯画化したドン・キホーテの奮闘記、自分とは遠い世界の出来事として読んでしまうのだけど、再読に再読を重ねる度に、これはネタではなく真正正しい本だと思えてしまう。多分、公式騒音だけでなく、その向こうにある醜くやかましき日本性まで射程を広げ、義憤の潜在的ボルテージと密度が濃いからだろう。特に本書でも度々指摘される電車アナウンス、BGMの煩さといったら確かに事だと思う。ただでさえ電車や自動車の類いは喧しいのにそれを余計酷くしてどうしようというのだろうね

2012/09/29

ともみぃ

おもしろかった。やっぱり日本はうるさかった。うるさい日本の話から、「語る」社会への話の持ってき方も、なかなかだった。今自分は、ちょうど、著者と似たような根深い問題と闘っているので、励まされたし、たとえ周りに煙たがられたり、つまらないことだと一蹴されても、語り続けていこうと思う

2013/05/30

nobuoK

本の頭半分までは、音に対して多数派がいかに無頓着に音を扱っているかが書かれており、かなり共感しました。邪魔な音・意味のない音・うるさい音・環境を邪魔する音など様々な形で日本人が鈍化してきた音に対する不快さを表現している。後半では、その日本人が何故鈍化したのか?また、何故語ること・議論することを辞めたのかという日本人の奥底にある思想についても書いており私たちの根本にあることろにある考えかたについても考えさせられます。

2014/09/03

マウンテンゴリラ

確かに公共交通機関や町中で聞かれる放送は、私にとってほとんど無駄なものであると感じるが、今まで、それを不快に感じることもほとんどなかったというのが、正直なところである。しかし、本書の内容は全般的に面白く、納得する面も多かった。それは、現代日本社会、日本人の特徴、性向を見事にあぶり出している点に特に感じられた。小さな親切、思い遣りを金科玉条の如く善とし、主体性に欠け、相互にもたれあう幼稚園国家を形成しているというのは、近頃の周辺諸国との外交問題に対する日本人の構えかたに如実に現れているような気がした。

2013/07/08

FlowerLounge

日本人必読の書。街にあふれかえる機械アナウンスに怒り、立ち向かう話なのだが、これがなかなか根が深い。著者は二十年近く奮闘してるようだが、日本の音環境はいっこうに改善されないどころか、むしろますます悪化している。情けなくて読んでて泣けてきます。★5

2011/01/26

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