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世界を創った男チンギス・ハン 中

世界を創った男チンギス・ハン 中

世界を創った男チンギス・ハン 中

作家
堺屋太一
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2011-09-01
ISBN
9784532196059
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世界を創った男チンギス・ハン 中 / 感想・レビュー

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アイゼナハ@灯れ松明の火

『人間(じんかん)に差別なく、地上に境界なし』の世を実現せんとする革命勢力のテムジンと、族長を中心とした封建社会という現在の秩序を守護しようとするジャムカとの争いを色鮮やかに綴った中巻。適材適所の人材登用が可能で、交易とそれに伴う情報(諜報)の価値を重視するテムジンに一日の長があるようですが…互いに負けても負けても死力を尽くして復活してくるところが凄い。テムジンが「公正な独裁者」たり得たのは、この強敵と書いて盟友と読む有能な批判者の存在が大きかったのかもね。両者の争いは未だ決着を見ず。下巻へ続く。

2012/06/20

かいりゅ

時間や距離の単位の概念がない当時のモンゴルに合わせた表現が多い。例えば、1万回を数える間(3時間)とか、16日間(1000キロ)。また、遊牧民の独特の考え方、農耕民族とは真逆だったり、新しい発見ばかり。歴史小説ではあるが、教科書に絶対書かれないこと。また、チンギス軍団の組織のあり方についても言及。単なる精強な騎馬隊ではなく、軍律、能力主義、当時の封建的な民族貴族主義からの脱却が大きい。 中巻はモンゴル統一の天下分け目の戦い前まで。

2023/06/29

カズザク

過去の伝統・秩序を捨て去り、新しい考え・仕組を導入しようとすると、過去の権威・権力との衝突が生じる。歴史を振り返って見てみると、何が正解だったのか?は明白なんだけど、その時代の当事者達には解らない事。当時の遊牧民にとって、戦いの目的は敵を倒す事ではなく、戦利品を獲得(掠奪)する事。戦利品…人・物・金は自らの手で奪うもの。支配者と非支配者が、完全に区分けにされた氏族身分性社会。支配者と非支配者の身分・地位の逆転などなかった。これらの当時の常識を覆し、新たな仕組・秩序を作り上げたチンギス軍団。更なる大飛躍へ。

2021/08/21

ひづみ

間違えて中巻から買ってしまって、上下巻はまだ持ってないけど、これは読みやすくて面白い。チンギスハンの行動を、一々現代企業の何かしらに例えてる意味が最初は分からなかったのだが、版元見て納得した。国を興すのも企業を興すのも、根底は同じことなのかもね

2011/10/16

Mark X Japan

中巻まで終わりましたが、依然として宿敵ジャムカとは甲乙がつきません。しかし、ジャムカの舌先三寸もそろそろ先が見えてきたかと思います。大帝国の祖なのに、思った程の快進撃はなく、存亡の危機を何度も乗り越えて確実に地力をつけているのが、印象に残ります。危機の克服と(若い)人材の活躍が、飛躍する組織の条件でしょうか。☆:4.0

2014/08/12

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