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男の一生 上

男の一生 上

男の一生 上

作家
遠藤周作
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2014-01-01
ISBN
9784532280246
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男の一生 上 / 感想・レビュー

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優希

秀吉に仕えた前野将右衛門の生涯の物語。戦国時代の1番面白いところが描かれているように重ました。戦国の地位を駆け上る秀吉とそこについていく将右衛門。下巻も読みます。

2021/08/29

活字の旅遊人

同作者の『決戦の時』と同じ頃に書かれた、同じような舞台の、同じネタ本に基づいた小説。こちらは前野将右衛門を主人公とする。『決戦の時』を先に読んだ訳だが、本書の方が将右衛門にせよ藤吉郎にせよ、人間臭さがよく出ていて面白く読めた。新聞連載だからヤマがしょっちゅう来るのか。藤吉郎が出世していくための性格、戦略が分かりやすく、しかもよく当たる。これに竹中半兵衛や黒田官兵衛が入れば、それはもう、強すぎるね。ほぼ連続して読んでいるせいか、小谷や姉川をはじめとして、信長初期の戦跡を訪ねたくなってきた。いつになるかな。

2021/04/14

キムチ

木曽川川並衆の頭目として育ち、小六(蜂須賀)と、秀吉と、いつしか活躍を共にしてのして行った男 前野将右衛門。時は信長が台頭していくその時期、あまた題材の時期として選ばれたこのスポットに光を当てた遠藤先生が言いたいのは?正直歴史小説というより、時代を借りた氏の歴史読み物の感じが強い。資料を読み込んでの執筆から薫って来る想いの呟きが面白い。信長や秀吉の描き方は従来ものと一線を画すものとは思えないけど、何故「将右衛門」か?上巻を終えた時点で宗教臭さは感じない・・ただ、滔々と流れ 地の民を圧する木曽川が大きい。

2017/01/07

スー

主人公は前野長康、秀吉の家臣で最古参です。前に読んだ竹中半兵衛では素朴で人の良い人物に書かれていて、すっかり惚れこんでしまいました。こちらでは体はデカイが優しく女性に弱い男、少年時代から姉川の合戦までの成長が書かれています。蜂須賀小六とは小さい頃からの友で遊ぶ時も野武士になっても行動を共にした良いコンビで初めて秀吉に会った時は小バカにしていたがどんどん出世していく姿を見てる内にすっかり惚れて揃って家臣に志願する。やっぱり秀吉はこの頃が一番良いですねこれなら惚れちゃいますね。長康がどう変化していくのか楽しみ

2018/11/25

奏市

遠藤先生の作品なので普段は読まない歴史小説を読む。好むジャンルではない為か中盤まで読み進めるのに苦労したが、終盤は割と楽しめた。前野家の『武功夜話』という史料をもとに秀吉に仕えた武将の前野将右衛門が主人公となり、所々著者が舞台を巡った際のエピソードなども交えて進む。もう全然見なくなった大河ドラマも『秀吉』は見ていたので、大名達の情勢にはついていける。特徴は戦国武将も1人の男であり女の為に翻弄されるといったところ。「男には他人には漏らさぬが一生、忘れることのできぬ女の面影がある」下巻はどんな女が現れるか。

2021/06/06

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