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エネルギー産業の2050年Utility3.0へのゲームチェ

エネルギー産業の2050年Utility3.0へのゲームチェ

エネルギー産業の2050年Utility3.0へのゲームチェ

作家
竹内 純子
伊藤剛
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2017-09-01
ISBN
9784532321703
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エネルギー産業の2050年Utility3.0へのゲームチェ / 感想・レビュー

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『よ♪』

"カーボンニュートラル"が叫ばれるなか、その実情はどうなのだろうか。第1章にエネルギー問題に上手く対処して迎えた2050年と対処に失敗した2050年の例が書かれる。この部分、読み物として非常に面白かった。そして今後の課題・問題を表す5つの『D』──Depopulation(人口減少)、Decarbonization(脱炭素化)、Decentralization(分散化)、Deregulation(自由化)、Digitalization(デジタル化)。正解はないが、多くの可能性が明示されていて勉強になった。

2021/03/27

たこ焼き

消費者側が安定的な電力を望む限り、余剰に発電する必要性が生じる。ガソリン車の燃焼など一般消費者から出るCO2は電化や水素・バイオマス燃料を使うなどして減らすことができる。ものを買うよりも、ものを利用する経験にお金を払う流れになる。需給の変動を柔軟にフォローしつつkwhの品質を維持する仕組みを作る。電力は分散化の流れになる。

2021/12/18

yuno

電力市場の制度設計の未来について、と言いつつ、出版から4年経っており、一部は現実化しつつある。この本の白眉は、容量市場や調整力市場を経済学の方法で語っているところだろう。他の多くの書籍は法律的な観点から制度を解説するもので、当該市場の必要性をうまく説明できていないと思うが、この本は経済学徒には頭に入ってきやすい。一方、最適化のときに環境価値を度外視したり、電力料金の従量課金をゼロにするという省エネのインセンティブを無視した政策提言もあり、環境を重視する人には受け入れがたい部分が多いかもしれない。

2021/09/28

Yuta

菅政権によってこれだけ脱炭素が盛り上がる前に書枯れていることを踏まえると、予見性も含めて説得力がある。エネルギーミックスの変化が必要な理由が説得力を持って書かれている。

2021/04/25

ひのじ

思想や希望を排除した電力の未来。東電自身が冷静に分析している頭のキレがおそろしい。エネルギー業界に限らず、限界費用ゼロになるべく手段は価値を変えつつある。手段を売るのではなく効果を売るUXコーディネーターという概念。頷ける事象が一気に浮かび腹に震えが込み上げる。慣習や時流に乗ることで目標に達したつもりか。個人レベルでの未来予測をしようか。役目が終わるなんて有り得ないと昂らせてくれる。

2019/11/10

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