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名作旅訳文庫4 東京下町 『たけくらべ』樋口一葉 (名作旅訳文庫 4 東京下町)

名作旅訳文庫4 東京下町 『たけくらべ』樋口一葉 (名作旅訳文庫 4 東京下町)

名作旅訳文庫4 東京下町 『たけくらべ』樋口一葉 (名作旅訳文庫 4 東京下町)

作家
樋口一葉
出版社
ジェイティビィパブリッシング
発売日
2009-12-15
ISBN
9784533077272
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名作旅訳文庫4 東京下町 『たけくらべ』樋口一葉 (名作旅訳文庫 4 東京下町) / 感想・レビュー

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ケイ

一葉さんのお話数頁毎に、登場する町並み行事の説明、さらに注釈もあるので読みやすい。最初はそれでも読みにくさはあったが、会話が増えてくると、一気に読んでしまった。この本を片手に、旧吉原界隈や本郷、上野あたりを訪れてみたい。美男子の正太郎、恋心を抱くも割り切りがあるように見えるのは家の生業があるように思う。美登利は美男が好きかと思ったが、実は違った。鼻緒の件は、二人がいじらしく切ない。それに比べ長吉の粋で大人なこと。美登利のかなしみ、信如の旅立ち。お話の終わり方は見事。私も今日は一輪花をいけてみるかな。

2013/10/31

マカロニ マカロン

個人の感想です:A。今週末の聖地巡礼の資料。原文は青空文庫を基にしているようだが、会話文には「 」を付け、行の区切りも入れてあり読みやすい。特筆すべきは285の注釈の他に、JTBらしく90件の地名、神社、施設等のガイドとこの物語を読み解き、聖地を訪れるためのヒントが掲載されていることだ。白黒だが地図や写真も多数あり、携帯サイズなので、この本を持って聖地巡礼したい。本書では美登利の「憂く恥かしくつつましき事」に初潮説、初店説、検査場での初検査説が上げられ、「自分だけの答えを見つけてみよう」になっていた

2022/11/08

そのじつ

文言はほぼ変えず句点「。」を加え改行をおこないセリフにかぎかっこを加え、今の小説に近い感覚で読める。言葉の注釈は各章ごとにまとめて掲載。信如の実家「竜華寺」のモデルは今も竜泉にある「大音寺」であり、寺の境内には信如のモデルになった住職の墓がある。 住所、三ノ輪駅から徒歩◯分…と訪問するための情報も掲載。物語の進行にからめて一葉自身の経歴やゆかりの地も紹介されている。本郷菊坂に住んだ頃には上野の東京図書館(のち「帝国図書館」になり現「国際こども図書館」)に帝大の構内を抜けて通ったとか。一葉気分のお散歩も。

2013/07/04

ブルーローズ

地図・薀蓄・コメントつきで 現在そこを歩くもよし。とにかくこんな視覚情報でちょっと読みづらかった明治の言葉がこんなに読みやすくなり、世界が生き生きと甦るとは。

2010/01/06

Splash

明治の東京下町の吉原。江戸から東京へ時代は変わっても、生まれ育ちが人生を規定することには、大きな変わりはない。底辺に哀しみを湛えた街で、人々が生きている。活力と、生まれに由来する対立と、はかなく若い男女の思いが交錯する。現代語では表現できない温かさと切なさが胸に迫る。

2015/10/07

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