依存と虐待 (こころの科学セレクション)
依存と虐待 (こころの科学セレクション) / 感想・レビュー
mika_f
著者が定義するAC(アダルトチルドレン)は世間一般でいうACとは違い、アルコール依存症の親に育てられた子供だけではなく、親からの「やさしい暴力」にさらされた人々も含んでおり、愛を装った「親の価値観の侵入」に苦しんだ人を対象としている。まさに共依存家庭(父親アル中)で育った私としては納得!目から鱗!でも作者も述べているけど、資本主義社会において共依存は拒否できないものだと思う。
2013/08/22
Jas
読んでいて辛くもあったが、アルコール依存症回復の体験談を読んで涙しカタルシスを感じた。親密性とは流動的なプロセスであり、寂しければ親密な関係を求め、相手に退屈すれば離れ、離れ去った相手を恨むこともしないという。自己肯定感の感情が根底にあり、自分の感情に誠実であるというのはそういうことであると。共依存的な関係しか結べない私にとっては大変な驚きである。共依存の社会学的意味も興味深い。"人は自分が育った家族や生育歴からは決定的に自由になることができない"だからこそ、目を背けたい過去を認めることが回復へと繋がる。
2021/08/14
陽香
19990210
2017/04/05
niwaniwani
「共依存」の問題をもっと知りたいと思っていた時に、図書館の返却棚で偶然みつけた。読みながら涙がでた。何もわかっていない私にとっては非常に示唆に富んだ、今後の方向を照らしてくれる1冊でした。
2011/10/11
穀潰し
図書館で3章まで精読。医者、カウンセラー、社会学者、キャラが立ってて見ものです。日本文化の文化規範自体が共依存的なら、自分も、ま、しょ~がないよなぁ。などと。いろんな角度からイノセンスを提供してくれる本だと思います。救われました。
2014/11/04
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