博士の奇妙な思春期
博士の奇妙な思春期 / 感想・レビュー
ころこ
連載を自由に書き、題材も様々なら「難易度」もまちまちで、最も長い第2章は大変力が入っており、読むのにここだけで1ヶ月近く掛かりました。ここでそれを論じるのは非常にしんどい、こちらがメンヘラになってしまうのではないかと恐れます。PC的に問題ですが、恐らく簡単に理解することが出来ないため、大胆な理論展開もへっちゃらで、もし目の前にいる臨床の医師がこんなことを考えていたらゾっとします。他方で第3章のヤマギシ会の話題は非常に平易で倫理的な内容です。著者としては現実的な問題に応答するのは臨床と考えているのでしょう。
2021/04/26
ハンギ
この内容が2003年に出されたとは驚き。10年は時代に先んじていたと思いました。今から見ると当たり前の事も多いので、逆に安心して読めます。「ショタ」の研究だったり、おたく問題、引きこもり問題など、に容赦のないメスを入れているけど、どことなく斉藤環さんの話は切断と膠着と言えば良いのか、その繰り返しで、やや騙されているような感覚がなくもない。その感覚を通り過ぎると、事体に対して正面から取り組む精神分析家の姿が見えてきそうです。斉藤環さんは物事を直観的に論ずる方法はとらず、精神分析的とも言える手法で評論します
2015/11/16
雪助
正直むずかしかったー(苦笑)、でも、おもしろかったよ、今後の参考になればいいなーと思って読んでみた・・・ってのは、表の理由で、ホントは、この表紙に惹かれて図書館で借りただけ(笑)この表紙見た瞬間、びびっときたー////やっぱショタさいこー////でも、表紙だけでなく、内容も最高でした。難しい部分もあったけど、僕が普段思っているような疑問とかについても書いてあって、ホント興味深かったです^^
2010/02/11
めたにーと
ひきこもりと強迫症状の関連について書かれた章を興味深く読んだ。それなんて俺?
2009/06/21
Ryotaro Tsunekawa
臨床の精神科医である著者の「こころの科学」誌への連載を加筆修正したもの。魅惑的な装丁に反した重厚な内容。思春期に特長的な精神についての、論文集とでも言える内容。かろうじて読了。まったく門外漢な自分にはジャーゴン(この言葉も初めて知った)からして一つ一つ調べつつ読んで、それも勉強になった。ラカンの鏡像なんて初めて知ったよ。知己、あるいは今を生きるのに役立つ考え方がぎっしり。ワケワカランことをするヒトを理解するにも良さそう。てことは、思春期って自分も含めてやっぱワケワカランのだなあ。思い当たるところあるものw
2017/07/15
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