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思春期をめぐる冒険: 心理療法と村上春樹の世界

思春期をめぐる冒険: 心理療法と村上春樹の世界

思春期をめぐる冒険: 心理療法と村上春樹の世界

作家
岩宮恵子
出版社
日本評論社
発売日
2004-05-01
ISBN
9784535562103
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思春期をめぐる冒険: 心理療法と村上春樹の世界 / 感想・レビュー

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aloha0307

冒頭の春樹さん談”小説を書くというのは、多くの部分で自己治療的な行為です。何かのメッセージがあって小説を書くのではなく、むしろどのようなメッセージがあるのかを探し出すため…(改・略)” ここに、村上作品が万国共通の所以がある気がする。読み進むごとに、そこに己を見出すのだ。本書は心理療法事例を通じて、村上作品を解読する。深い、深い自らの意識の底へ降りてゆく...ちょうど、”ねじまき鳥クロニクル”で、主人公が古井戸の底に降りて沈思するが如く。そこには何があるのか、そこに陽が挿した瞬間は...怖くて震えてしまう

2017/04/01

羊男

★★★★☆

2023/10/14

嘉月堂

村上春樹さんの作品を心理療法との関連で読み解く本です。(というか、だと思います。)「現実の多層性」、「あちら側の世界」と「こちら側の世界」をキーワードとして解説されており、村上作品を読むうえで、良い参考になると思います。あとがきに書かれた「・・・村上春樹の作品を通過すると、何かが自分の中ではっきりとしてくる感じがあったのである。しかしこの「何か」の「感じ」はあくまでも主観的な「感じ」であって、それを人に説明することなどとてもできないと思っていた。」という部分は、強く共感いたしました。

2013/06/22

ぶるり

良書!!村上春樹作品が大好きな私はめろっめろです。これは楽しい!村上作品を心理療法的に読み解いていく過程がとっても面白い、気持ちがいい! 「物語」に癒しの力がある、ということを再認識できました。まるで自分の読書履歴がこの一冊に収束していくような、ピンと張ってる緊張感がスリリング。勿論、細かいところでは「えー?」ってなるところもないではないのですが、それを含めて楽しめます。批判的な目も忘れずにいられる、そんな緊張感も味わい深い一冊。これはぜひ、いろんな人と語りたい!

2016/05/19

akubineko

村上春樹をからめてということで、昔日のハルキファンとして読んだ。お恥ずかしいことに「ノルウェイ」以外の作品を、まるで覚えていないことが、分かった(笑)そのかわり(?)今試験勉強をしている放送大学の科目とリンクする話が多く、「あ~、そうだ、そうだ。そういうことだ!」と、腑に落ちる思いだった。それでも、ひつじ男は好きだったなぁ。ひつじの着ぐるみ着て、ポシェットさげて、タバコくゆらす日々があこがれだったよ。

2014/07/16

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