KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

離れた家: 山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション

離れた家: 山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション

離れた家: 山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション

作家
山沢 晴雄
日下三蔵
出版社
日本評論社
発売日
2007-06-01
ISBN
9784535584853
amazonで購入する

離れた家: 山沢晴雄傑作集 日下三蔵セレクション / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

シガー&シュガー

論理の使徒と解説で評価される山沢晴雄。生涯アマチュアを通しただけあってトリックへの思う存分なこだわりが感じられる…というと人物描写にやや面白味が欠けるかなと想像してしまい、その点はまあだいたい合ってた。が、そんな中でも恋愛要素がちょっと艶めかしい「扉」や、作者の将棋好きが顔をのぞかせてしまう数編などがあったりして、とても輝いて見えた。こんな面白い話も書けるのに…とトリックに凝りすぎた点を残念に思うのだけど、そのあたり作者が自由に塩梅出来てこその論理の使徒なのかも。いつかトリック部分を集中的に再読したい。

2017/12/03

紅はこべ

読者を選ぶ作家。鮎川哲也や新本格派が好きな人にはお勧めだ。トリック一辺倒というわけでもない。罪を犯すに至る人間の心の闇を描いているようにも感じた。この作家、大阪の方なのね。作風にあまり関西っぽさは感じなかった。

2014/05/19

はまちゃん

本格の鬼と呼ばれている山沢晴雄氏の作品集。1951年から1963年までに書かれた作品ということで、古めかしさは否めないが、トリックやアリバイ崩しは十分に楽しめる。しかし解説にもあるように難解という評判通りで、読書力の低い自分には理解するのが難しい作品が多かった(ちゃんと何回も読み込めばもう少し理解できるような気がするが)。特に表題作の「離れた家」の謎解きは途中で理解を諦めてしまったからなぁ。またいつかチャレンジする日が来ることを祈ろう!

2024/07/16

カーゾン

M:表題作の「離れた家」は再読。他では「死の黙劇」ミステリというよりファンタジーの「宗歩忌」が面白く感じました。ただ私は将棋は超初心者だし、全体に文章が理屈っぽい。それ故読了までに時間がかかったのは事実です。鮎川哲也氏が好きな人は合うかもしれないけど、合わない人は徹底的に合わない作者だと思います。私はダミー・プロットにいつかトライしますけど。

2023/01/25

キートン

これぞ本格といえる作品が多いのも事実だけど、文章が非常に固いように感じ、結構読む人間を選ぶ作品ではあるような。 ただ、専業作家としてではなく、あくまでも余技作家という立ち位置で、自分自身の納得いく作品を作り続けたというところには、敬意を表したい気持ち。

2017/08/24

感想・レビューをもっと見る