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夜回り先生 いじめを断つ

夜回り先生 いじめを断つ

夜回り先生 いじめを断つ

作家
水谷修
出版社
日本評論社
発売日
2012-10-05
ISBN
9784535586444
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夜回り先生 いじめを断つ / 感想・レビュー

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みゃーこ

「夜回り先生はただの活動家ではなく、現象哲学、実践する哲学徒である。著者の身体と頭脳は実践と論理を常に緊張させながら哲学している」(あとがき)にあるように、一人の人間にこれほどの感動的なエピソードと実践哲学的発言が結晶する芸術性に脱帽。事例から誰もが持つ傷や心の奥底に潜む優しさや温かさが喚起され琴線に触れる滂沱の涙で心が洗われ純粋になれる気がするのだ。弱さを隠さずに生きること。自然にありのままで生きることこそが真の強さである。いじめは当事者間の問題に終わらない。社会全体の課題である。

2014/03/18

卒業した中学校の記念式典に来てくださり、聞いた講演が心に残っている。たくさんの現場を見てきた先生の生の声を聞けてよかった。「子どもは、10褒めて1叱れ」か。人間は簡単な方を選びがちだから、子ども相手じゃなくてもどうしても「頑張れ」「急げ」と言ってしまいがち。褒めるには、自分に余裕がないといけないな。/教育関係だけじゃなく、日本が良くないことは隠したいと思う体質にあるんだろう。水谷先生のように強くありたい。

2021/01/22

うめけろ

僕は小学生の時にいじめもしたし、いじめられもしましたが、程度の軽いものでした。ここに書かれているのは、最終的に自死につながるような重いいじめ。書かれていることすべてになるほど、と思いました。何度かウルウルもしました。ただ、本当にこの本を読んで行動しないといけない人たちが、実際にはここまで考えていなかったり、逃げていたりするためにいまだにいじめがなくならないのではないでしょうか。ってことで、強制的に全国民に読ませましょう・・・なんて考えたりしました。

2013/02/17

やっちゃん

今、「いじめ」が注目されていて、テレビや新聞でも多く取り沙汰されています。 大津市のいじめ事件をはじめ、哀しいニュースを眺めていますと、どうもいじめの背景には様々な問題が絡んでいて、マスコミの情報だけでは腑に落ちないことが多々あります。だからこそ、感情的にならず、信頼のおける情報を正しく知ることが大事な気がします。そして、正しく動く。曖昧な言葉を並べた文科省のいじめの定義より、わかりやすかったです。いじめは犯罪です。

2013/02/04

るい

いままでのことは、いいんだよ。人のために生きるんだよ。ありがとうと言われることをしてごらん。そうやって、死の淵まで追い詰められた子どもたちを救ってきた水谷先生。大人なのに、大人はずるいって書けるところが、すごすぎる。読むと傷口に塩を擦り込んでいるように胸が痛い。しかし、自分のしてしまったことを受け入れて、変わっていかなくては。

2014/05/31

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