ルイス・キャロルのユークリッド論
ルイス・キャロルのユークリッド論 / 感想・レビュー
evifrei
ルイス・キャロルというより、ドジソン先生の数学書。特にⅠ部・Ⅱ部は徹頭徹尾、数学の教科書。練習問題もなく、淡々と例題と解説が続いていく。本書が中心とするのは幾何学であるが、代数を扱った部分が一番面白かった。レベルとしてはそんなに難易度が高いものではないが、それでも幾何学の分野からの設題では一瞬「あれ?これどうやるんだろう?」となる問題もちらほら。ヴィクトリア朝の時代でもこういう数学をしていたんだなぁと思うと何となく感慨深い。Ⅲ部からはドジソンの数学愛が伝わってくる。キャロルファン・数学好きにはオススメ。
2019/12/12
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