「いかがわしさ」の精神療法
「いかがわしさ」の精神療法 / 感想・レビュー
澤水月
実は02年から11年に主に専門誌?に書かれた文章を順不同に収録、突如内容の必要から「02年執筆」と断りある章で初めて気付いた。ほぼ10年、著者の考えはブレがなくずっと「いかがわしさ」を自ら感じていることを改めて認識。大人とは苦笑できること、という一言は凄く深い。前記02年の文はさらにその8年前、精神分裂病が統合失調症と言い換えられた時の思いを踏まえ書かれたもので、家族等にとって新名称のほうが大いに喜ばしいとしつつも埼玉市ではなく「さいたま市」と名付ける感性に通じたものをまた感じてしまうのも事実…と。同感。
2014/01/22
こすもす
精神科のお医者さんはいったいどんなことをして治療するのだろう 単純な疑問だ。頭に浮かぶのは「薬」でも、薬だけで完治するものだろうか 外国ドラマや映画ではソファに横になり色々な話を先生が聞いてくれる そんなシーンが多い。精神科のお医者さんって試験に受かればなれるものなのか 先生自身の人格や性格が大きく関わってくれるようなきがするが。 こうしたら必ずこうなるとは限らない(他の病気もそうだが」精神療法っていったい何だろう。
2017/09/16
hiichi
家に帰るとあまり専門書は読みたくないタイプなのですが、春日さんは読みやすかったので、読み物として読了。家族の不安を軽減すれば、本人の症状も若干落ち着く、とか、それに精神科医は役に立たない、とか、いろいろ本音が垣間見れて共感しまくりでした。
2016/05/19
しゃちべえ
仕事関連本。この著者は、気取りがなく、ユーモアとやや皮肉っぽさ、卑屈さ?が程よいスパイスになって専門知識がなくても、面白く読めてしまう。その割に「はっ」とさせられるポイントが多い。第15章「大人になる」ってなんだろう?で挙げられた3つの条件(他者の視点にたつ、曖昧さ・矛盾に耐える能力、妥協できる)は、精神的に健全さを保って生きていくのにとても大切だと、仕事しながらしみじみ感じる。人は笑える、大人は苦笑できる。確かに。
2012/12/07
okaka
前文を読んだ時はいつものぼやきエッセイ調なのかなと思ったけれど、読み終えてみるといつになく真面目というか実践的な印象。処世のための三つの心構えは心に刻みたい。
2013/09/13
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