承認をめぐる病
承認をめぐる病 / 感想・レビュー
徒花
うーん、まあまあ。インターネット社会における若者を中心とした承認欲求の肥大化や偏りなどについて心理学、精神医学、哲学的な側面から考察を加えている本なのだけど、最終的になにがいいたいのかよくわからん、というのが率直な感想。これは「おわりに」で書かれているとおり、いろいろなところで書いた原稿を一冊にまとめただけの本であるからだろう。いまさらエヴァの考察とか秋葉原の無差別殺傷事件の解説をされても目新しさがないなあ、などと。内容も難しいので、とくに人に勧めるような本ではない。
2018/10/23
マエダ
えっおもろ びっくりした。表紙は相容れないが中身は肉厚である。「承認をめぐる病」は大きく分けて3つ「承認への葛藤」「承認への過剰適応」「承認への無関心」著者がこの仮説に気づいたのは臨床経験からではなく、アニメ作品がきっかけだという。メランコリー型とディスチミア型鬱の特徴は考察鋭く非常に面白い一冊。
2019/02/01
おいしゃん
表紙に騙されてはいけない。漫画のようなライトな表紙だが、中身は間違って教授論文でも手にとってしまったか、と思うほど本格的な精神医学。かなり難解な部分はあるが、学校における「キャラ」や、サブカルチャー、現代うつなど、トピックは興味深いものが多い。
2014/10/12
寛生
【図書館】斉藤はラカニアンだけあって、ラカンが奨励する分析学の原点をよく見据えながらも、ありとあらゆる「他者」と’alterity’を分析していく。まるで、人間がうんこをする認識を捨てたかのように、嘘をついていることさえも認識していない議員や学者、そして、フクシマがまだ収束していない最中、再び再稼働を容認しようとする政府まで、それは、私たち日本人が「外傷性」を被っていることさえ認識できないほど救いようがないからか?実践的な場面も多々ありかなり参考になる。すべての分析家、治療家、臨床家におすすめしたい。
2014/07/07
takaC
待ち期間6ヶ月の図書館本で読んだけどそこまでして読むほどのものではなかったかも。なんだか読みにくい文章だった。
2014/10/10
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