小説万華鏡
小説万華鏡 / 感想・レビュー
袖崎いたる
巻末にある著者略歴が15センチくらいの長さに亘って書かれている。ほとんどが関わった本についての名前の列挙。本編はしょうじきそんなにちゃんと読んでない。目を遊ばせるような塩梅で読んだ。というのも、種村季弘さんの本はあまりリニアに読むものではない。そう思うから。この点は附属の三浦雅士との対談が載った冊子でも触れられていて、三浦ははっきりと種村季弘がポストモダンであることを唱えているのよ。ポストモダンはざっくり言えば、夏目漱石が『草枕』で語ってた(だっけ?)拾い読み読書法に耐えうるテクストのこと。これもそんな本
2021/03/04
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