階上に住む女 (日文文庫 に 2-3)
階上に住む女 (日文文庫 に 2-3) / 感想・レビュー
Yu。
性格も価値感も全く違う2人の女性がひとつ屋根の下で顔を合わせ続けたなら。。。誤解や偏見が生み出す負のパワーで覆われた人間模様に魅せられ、弱者が強者を凌駕していくというやはりな展開が見物なのだが、ところがどっこい本作の良さはここからが本番!しかもそこへインパクト大なプロローグを巧く絡ませる執拗さが面白い。
2016/01/04
なな
兄弟で二世帯は嫌だなー。パッチワーク 私には絶対できそうもない。結局 どうなったんだろ?で終わるけど 面白かった。
2022/03/06
らす
河野は兄弟夫婦で二世帯住宅を建てたが兄夫婦が急遽海外に赴任することになった為に二階を他人に貸すことになり阿部夫婦が引っ越してくる。家庭的な専業主婦の史子とは対照的に二階に引っ越して来たなつきはキャリアウーマンで性格も正反対。ご近所トラブルの嫌な所が詰め込まれ、ご近所トラブルじゃすまされないホラーな展開。何が嫌かって、史子もなつきも嫌なやつ。どっちも普通じゃない怖さが加速していく。誰にも感情移入出来ないし後味悪い。女同士の怖さをイヤってほど楽しめました。怖かった~。
2018/05/24
きのぴ
以前読んだ「女友達」という本が面白かったので、新津さん二冊目。新津さんは女のマウントの取り合いを描くのがほんとに上手い(笑)自分と相手を比べてここは勝ってる、ここは負けてるなんて考えるのはほんとに女性の嫌なところだと思う。(男性にもそういう部分はあるのかな?)でもだからこそ読んでいると面白い(笑)最後の方は少しありえない展開かなと思ったけれど、十分楽しめました。
2018/07/09
星落秋風五丈原
所沢にある二世帯住宅の二階に引っ越した共働き夫婦の阿部なつきと数彦。大家の兄弟夫婦が同居する予定だったが、兄夫婦の海外赴任で間借り人を探していたのだ。一階は大家の弟夫婦・河野佑二と史子。夫婦二組の奇妙な同居は二人の女に軋轢をもたらし、なつき宛の手紙が消失した事で、運命の歯車は予期せぬ展開に。心理の奥底に潜む歪んだ陥穽を捕えた長篇ミステリー。1994年1月実業之日本社刊
2002/07/29
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