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岡本太郎歓喜

岡本太郎歓喜

岡本太郎歓喜

作家
岡本太郎
岡本敏子
出版社
二玄社
発売日
1997-09-01
ISBN
9784544020717
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岡本太郎歓喜 / 感想・レビュー

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roughfractus02

終わりに始まりが潜在していなければ大晦日が元旦に移り変わることはない。「歓喜・梵鐘」が鳴らす除夜の鐘は、線状に移り変わる時間に潜在する瞬間瞬間を、広がる腕とも見える多数の角状の突起が生えた鐘の音によって、終わりの静寂さの中に歓喜を湧き上がらせる。1936年から1994年までの66作品の写真版を収めた本書は、そのような特異な瞬間瞬間の塊が、長短様々な絶望、怒りの感情や抗い、挑みの姿勢を示す文を傍に配し、歓喜の感情が他の感情と絡まりながら湧き上がる様を、ページに広がる色彩と曲線を通して読者の感覚に訴えかける。

2023/04/24

ともも

実家に置いてあったものを久々に再読。岡本太郎は劇薬。彼の文章を読むと、頭を思いっきり殴られたような衝撃があり、しばしば読む手も止まってしまう。今回改めて読んで、岡本太郎の作品は全宇宙を描く曼荼羅のようだなと思った。(実際に自身でもそう書いていたので嬉しかった!)日々ボーッと生きている私は、宇宙の片隅の小さい日本の中で、異常にインスピレーション?霊感?感性?の鋭すぎる岡本太郎が描く世界観に圧倒されてしまう。

2022/07/10

てちむら

岡本太郎って愛玩としての動物は飼わなかったけど、カラス飼ってたんですね。理由は媚びないから。おもしろい。自分の立場を確立しているからいい、とかカラス(人間以外の動物)に対してあれこれ考えられるなんて素敵な人。

2015/02/17

メイロング

図書館で出会ってズキューンと胸を打たれたジャケット。写真集、あるいはエッセイ。いやいや名言集か。写真の後は見開きで文章が詰まっていたり、突然横書きになったり、とても楽しい。これは欲しいなあ。古書店で探してみようかな。私も部屋に太郎の絵はがきを飾ってますが、そこだけ異様な空間が立ち上っています。

2011/10/18

ココアにんにく

ひとつの文章に違う大きさの文字が混じるとすごく読みにくい!が、文字を大きくしたい気持ちがすっごくよくわかる!猛烈に言葉が紙面からフル放電で飛び出してくる。「透明な目をもった猛烈なシロウト」「誰でもが思う存分、四方八方に生きたらいいじゃないか」。情熱・怒り・絶望・素朴・無邪気…なんて魅力的な人だろう。生まれながらの早起き、6時半に庭にとびだし広々とした空を仰ぐ、手乗りカラス…情報が多すぎる。子供の頃高速から見える太陽の塔を「不気味でも見たい」と近づくたびに思っていたのを思い出した。

2015/12/06

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